本社・商品企画部の牛久保です。
今回は発売中の新製品「鉄道カラー№51・ステンレス」を紹介します。
☆「C-51 ステンレス」はメタリック色の新色です。
完成品のステンレス車のドア部の印刷色として使っている色を、ビンカラーとして製品化しました。
▲フタを開けて中の塗料をみたところ
☆従来のメタリック色( C-8/銀色、C-39/アルミシルバー )に比べて
メタリックの粒子がかなり細かいのが分かります。
▲ビンの底から見たところ
☆写真では伝わりませんが、実際に見ると細かいメタリック粒子が砂時計の砂のように流動しているのが分かります。
☆近年発売されているメタリック色の多くが、メタリック粒子を細かくすることで塗装面を平滑にしつつ、光を正反射させることで金属質感を強めています。
<塗装例>
▲東急7000系キットにC-51/ステンレスを塗装した例1
☆写真のような多面形で構成された正面に塗装すると、角度ごとに明暗の差がはっきりします。
▲東急7000系キットにC-51/ステンレスを塗装した例2
☆光を反射する角度でみた場合。反射部分は白っぽく見えます。
▲東急7000系キットにC-51/ステンレスを塗装した例3
☆光を反射しない角度でみた場合。全体に黒っぽく見えます。
<色味について>
①グリーンマックスの鉄道カラーとの比較
▲正面から見たところ。
☆C-8/銀 よりも暗い色で、C-39/アルミシルバーよりも粒子が大変細かいことが分かります。
▲角度を変えてみたところ。
☆C-8/銀 と、C-39/アルミシルバーは角度を変えてみても大きな変化はありませんが、C-51/ステンレスは
角度を変えてみると明暗の違いが現れます。これこそが金属質感再現するのに必要なことです。
②他の塗料メーカーのカラーとの比較(1)
▲品名にステンレスが付くカラーとの比較。
☆写真ではわかりづらいのですが、ダークステンレスと同等の粒子の大きさですが、わずかに暗い色となっています。
反射の仕方も違うため、2色を隣り合わせて塗っても質感・色の違いは明確です。
②他の塗料メーカーのカラーとの比較(2)
▲GSIクレオス・Mr.メタリックカラーGXシリーズ2種との比較
①GX214/ GXアイスシルバー(写真中央)はメタリック粒子が荒く・ラメ感強めの塗料です。色味は青みがかった銀色です。
②GX213/GXホワイトシルバー(写真右)もメタリック粒子が荒く・ラメ感強めの塗料です。色味は白みがかった銀色です。
※写真サンプルはありませんが、粒子の大きさが大きいため、Nゲージ車両には不向きかもしれません。
また、色味はC-51・ステンレスとは明らかに異なります。
▲写真左はノズル径0.3mmのエアブラシによる吹付塗装した例。
写真右は缶スプレーと同じ条件(エア圧・塗料吐出量 )で吹付塗装した例。
☆写真左は、メタリック粒子が整列しているのに対して、右側は粒子が整列せず凹凸のムラがあります。
▲角度を変えてみたところ
☆缶スプレーと同じ条件で吹付した方は、粒子が整列していないため光が乱反射してしまい、角度を変えても変化が少ないのが分かります。
☆以上のことから分かるように、粒子が細かいメタリック色を「缶スプレー」にしてしまうと、塗料吐出量が多いため、メタリック粒子が沈殿してしまい、さらに高いエア圧のため粒子が整列せずに、金属質感がまったく出せない結果となります。
各社から発売されている金属質感の高いメタリック色には缶スプレーの設定が無いのはこのような理由があるためです。
☆エアブラシ+コンプレッサーのセットも実売価格で1万円を切る価格のものもありますので、ぜひエアブラシでメタリック塗装をお楽しみください。
<C-51> 鉄道カラー・ステンレス (18ml) ・・・¥385-(税込価格) ・・・<発売中>
※注/今回紹介した「ステンレス」は、「鉄道スプレー」での発売はありません。
※今回紹介した商品は、グリーンマックス製品を取り扱っている各販売店様で発売中です。
※店頭在庫の有無は、各販売店様へお問い合わせ願います。