大山のGM本社より、片桐がお送りします。
先日、小田急8000形未更新車と
小田急百貨店開店40周年記念電車の製品化を発表しました。
まず通常の未更新車についてですが、今回の製品より
前面の行先表示が点灯式になります。
すでに更新車はこの仕様で発売しており、引き続いての点灯化です。
伝統の黒い界磁チョッパ制御の床下機器と、
菱形パンタグラフ、方向幕、「OER」標記が懐かしい未更新車。
定石通り6連と4連にて製品化、4連は単独運用をこなせるM付と
増結用のT車オンリーセットの2種での発売です。
かつて小田急名物と言われた他系列との併結や、
8000形同士を連結した本線の8連各停や、6+4の10連急行をお楽しみください。
なおブランドマークの印刷はありません。
<31692>小田急8000形(未更新車)基本6両編成セット(動力付き)…¥31,020-(税込価格)
<31693>小田急8000形(未更新車)基本4両編成セット(動力付き)…¥22,550-(税込価格)
<31694>小田急8000形(未更新車)増結4両編成セット(動力無し)…¥19,470-(税込価格)
なお、4連の増結セットについては1987年製の8064編成を選定しているため、
ロングシートの色が通常は青色の所、のちの1000形と同様の赤色となります。
さて、ピンクと紺の輪っかが目を引く
「小田急百貨店開店40周年記念電車」です。
この小田急百貨店とはもちろん新宿店のことですが、
1962年11月のオープン時は東京建物新宿ビル、
つまり現在のハルクを本館としていました。
その後1966年に「新宿地下鉄ビルディング」、
1967年に「新宿西口駅ビル」がそれぞれ
同じデザインにて完成し、ここに本館を移します。
あの大きなビルは、実は2棟が繋がったビルなのです。
つい先日、惜しまれつつ閉店した「本館」は
つまり新館であり、新宿店は本館の営業終了に伴って
ハルクに「移った」というより
「戻った」と表現するのがふさわしい様です。
なかなかややこしい歴史を持つ新宿店なのですね。
で、その40周年ですから時は2002年11月。
4連の8054・8055、6連の8253・8262の計4編成に
ピンクと紺の特別装飾を施し、記念電車として走りました。
4か所のドアのうち2か所に包装紙デザインの
装飾が施されました。
当時筆者は藤沢から海老名へ通勤しており、
その途上乗り合わせた事がありましたが、
現在主流の印刷フィルムでなくカッティングシートっぽい
素材であった様に記憶しています。
(乗ってしまったので写真は撮れずじまいでした)
通っていました海老名の職場も、
できたばかりの小田急系の商業施設であり、
いつかここの記念電車も走ったらいいのになぁ・・・と
なんとなく羨ましい様な悔しい様な複雑な気持ちで
走り去る列車を見送った記憶もあります。個人的な思い出で恐縮です。
なお、こちらは2002年11月という時代設定で、
ちょうどパンタグラフがシングルアーム化の途上であり、
4連セットのみシングルアームパンタ搭載仕様となります。
まさに小田急の一時代を現したセットと言えましょう。
<50736>小田急8000形(小田急百貨店開店40周年記念電車)
基本6両編成セット(動力付き)…¥34,320-(税込価格)
<50737>小田急8000形(小田急百貨店開店40周年記念電車)
増結4両編成セット(動力無し)…¥22,440-(税込価格)
未更新車・小田急百貨店開店40周年記念電車とも、2023年3月の発売を予定しております。
あれからもう、20年も経ってしまったんですね・・・。