毎度ご愛読ありがとうございます、商品管理部の加藤デス。
GW…なんですが、外出は控えて模型工作に勤しむのもまた連休の有効な過ごし方かもしれませんね。
▲さて、今回提案してみたのはエコノミーキットより「近鉄2600系」。近鉄ファンならばご存じかもしれませんが、2600系という形式ではたったの4編成のみのレア車両です。それも2連・4連が2本ずつと、これまた希少な形式です。
見本の作例を製作したので紹介いたします。
◆5月2日~5月6日までの連休期間は休業いたします。
休業中は電話でのお問い合わせには応じられませんのでご了承下さい。
▲エコノミーキットで発売している近鉄は4種類あり、2610系・2410系・12400系とこの2600系。どのキットも別形式に作り変えられるように付録するパーツがあり、前述以外の形式として工作される方も多くいます。この2600系のキットでは2430系として組み立てることもできます。
今回は加工なしのストレートで2600系として組み立てました。
▲2600系は時代によって姿が少しずつ変わっていまして、どの時代を作るかによって組み方や加工が必要になります。作例では加工なしで作れる時代、マルーン一色で側面行先表示が2か所あり、前面行先表示が未施工、トイレ窓ありの姿としています。これが更新工事後になるといずれの箇所も加工が必須になります。
▲2600系はトイレ付の車両です。このマルーン1色時代はトイレ窓が明り取り窓になっており、取説には「裏から白で塗装」と指示されています。取説のとおりでもいいのですが、ここはt0.3㎜のプラ板を使って表現しています。塗装するのも手間ですし、質感もいいので。
▲このキットは屋上のラインデリアが特徴的ですね。塗装した屋根板にラインデリアを接着する際は、接着剤のはみ出しに注意です。心配でしたらゴム系を使うといいでしょう。
行先表示ですが、手持ちステッカーがなかったのでひとまず黒で塗っておきました。行先表示は新塗装になるとともに片方が埋設、生きている方は枠が付いたのでキットでそれを表現するには加工します。
パンタグラフは下枠交差型のPT48。(別売;品番5804)※非冷房時代はPT42
▲なかなかこの色の時代の資料が少ないのでたいへんですが、わかる範囲でなるべく実車に近い仕上がりにしているつもりです。スカートの色はGMカラーのNo.14、連結器はNo.10で塗装しました。
塗装については、ボディ=No.26、床下機器=No.35、屋根=No.9、屋上機器類=No.14、ワイパー、ドアノブとサッシなど銀色の部分はMr.カラーのスーパーステンレスを使っています。No.8でももちろんOK。
▲ヘッドライトレンズは前面窓ランナーに収録されていますが、ランナーについた状態でリムを先に塗ってしまうと、接着の際に接着剤がはみ出したり、切り出した部分の再塗装が必要になるので、塗装が済んだボディに接着してから筆で塗ったほうがきれいに仕上がります。
テールランプと標識灯ですが、エコノミーキットでは透明パーツではないので、ここは大雑把にそれらしく表現するにとどめました。ちなみにテールランプは黒マジック、標識灯はなんと赤マッ〇ーで。点灯状態を表現するわけではないので、案外こんな感じでも十分だと思います。
さてさて、作例を製作するにあたっては色々と調べるのが大変でした。というのもやはりすでに引退している(2004年廃車)形式で、なおかつ80年代の姿の資料が意外と少ないってところにあります。
完成品と違って、どのようにでも作れる汎用性の高いキットというのは、それを調べるのもまた楽しみだったりしますね。またひとつ車両の知識が得られた気がしました( ´◡` )
427:近鉄2600系 ¥3,080-(本体価格¥2,800-)
◆メーカー在庫あり。
デハ!