毎度ご愛読ありがとうございます、商品管理部の加藤デス。
ロングセラーのエコノミーキットより、101系をピックアップしてみようと思います。
▲国電の新性能電車として1957年に登場した101系。初期型から晩年の姿までは微細なマイナーチェンジにとどまり、ほぼ一貫して同じスタイルだったこともあって、模型では前面立樋付きや埋め込み型のテールランプ車の前面を収録してその差を組み立てることが可能となっています。
関東から関西まで首都圏の足として長く親しまれ、民営化後も運用されていました。最後は秩父鉄道で1000形として晩年を過ごしました。
▲さて、模型は未塗装組み立て板状キットとなっていますので、基本的な工作過程が必須になりますが、このキットはなかなか造形が良く、作り応えもある製品です。
▲低屋根車って知ってます?中央線の狭小断面トンネルの対策のため、番代区分を800番台とし、パンタグラフ部分の屋根が一段低くなっている構造の車両を指します。中央線などの一部の編成で見られた車両ですが、模型では通常の屋根の改造用として低屋根部分を切り継ぐ必要があります。
継ぎ目消しはそれ程難しくはありませんが、不要部分の切断と接着、やすりがけといった工程があるので、ある程度の技量が求められます。
それと、ちょっと調べてみて分かったことなんですが、この低屋根部分の扇風機カバーのモールドの有無、手に入る写真では付いていないものが多いようなので、削って撤去しました。資料が少ないので「付いていた」車もあったのかもしれませんが、定かではありません。
▲101系の面白い車両というと「電装準備車」。クハ100の屋上機器に特徴があります。取説にもこの部分の工程について説明があるので、作りたい編成によって加工してください。なお、実際にはパンタ台座があるようなのですが…端折っちゃいました。
それとクハ100の前面に彫刻されているジャンパ栓は削り落とします。
▲中央線といえば最初に導入された路線でもあり、80年代には201系や103系と混ざって活躍していました。冷房改造車も登場し、当時ではまだ冷房車が当たり前ではなかったので、前面に「冷房車」の看板を掲げて運転されていました。なお、キットにAU75型クーラーは付録していないので、冷改する場合は別売りのパーツをお求め下さい。
No.432:JR101系 4両編成セット¥2,860-(本体価格¥2,600-)
No.432-1:JR101系 増結用中間車2両セット¥1,320-(本体価格¥ ¥1,200-)
◆メーカー在庫は十分にございます。
※製品ラベルに記載があるとおり、パンタ・台車・車両マーク、必要に応じて動力ユニットと塗料を別途お求め下さい。
雑感ですが、塩ビガラスの貼り付けがこれまた骨の折れるキットでした。なんせ側面窓と客扉、戸袋窓に合わせて段差があるので・・・ちょっと根気が要ります。
それにしても出来の良いキットです。エッチングパーツを使っていじり倒すのも面白そうなぐらい。
デハ!