毎度ご愛読ありがとうございます、商品管理部の加藤デス。
今回は再生産いたしました「東急旧5000系」のキットにコアレス動力を仕込むための加工方法をご紹介いたします。
▲東急5000系というと、下膨れの独特な車体形状が特徴です。そのため一般的な車体とは動力ユニットの取り付け方も独特なものになります。これは旧来の動力(通称:文鎮動力)でもかなり加工が必要でした。
※土・日曜・祝日はグリーンマックス本社および修理係は休業いたしております。電話でのお問い合わせには応じられませんのでご了承下さい。
さて、現在は単品販売のコアレスモーター動力ユニットが対応している製品でもあります。ただし製品パッケージには対応前のものが記載されているので、本項にてフォローアップさせていただくことにしましょう。
コアレス動力は品番:5717を使用、それと組み合わせる動力台車枠は品番:8500を併せてお求め下さい。
▲東急5000系のボディはこのように裾が丸く内側に折れているため、床板を固定するための独特なリブが成型されています。動力ユニットを仕込むにはこのリブをカットします。しかしリブをカットしただけでは動力ユニットそのものを支持することができません。
▲じゃあどうするか?接着面を作るしかありませんね。用意したのは1.5㎜のプラ角棒。タミヤやエバーグリーンから出ているものでいいでしょう。これを画像の位置ぐらいに片面3か所ずつ配置します。なお角棒の寸法が1.5㎜なのは理由があります。
▲こちらはこの記事を書くにあたって試行錯誤した時のもので、ピッタリ合う寸法を模索して角棒やらプラ板をとっかえひっかえしてみたものです。結論として1.5㎜がちょうどいいということになりました。動力ユニットの固定は両面テープが最適です。
ところで、この独特な車体形状のため、グリーンマックス・ザ・ストアオリジナル製品の「コアレス動力アダプター」が使用できません。
▲さてさて、こちらはコアレス動力。ボディーを被せるためには上面のカバーパーツの両脇にあるリブもカットします。(画像はカット後のものです。)
▲動力ユニットの幅は15㎜ですね。
▲ところがボディをストレート組みすると裾の開口部は14㎜弱しかありません。これでは動力が入りません。少し話は前後しますが、組み立て前にボディの裾を片側0.5㎜程度削る必要があります。ちょっと粗目のヤスリでゴリゴリ削るぐらいでOKでしょう。
▲結果的に15㎜まで幅が広がれば動力ユニットが収まります。
▲どうでしょう?いい感じじゃないですか?
▲ちなみに先頭車に動力を仕込む場合は、ダミーカプラーや乗務員ステップをコアレス動力ユニットのスペーサーに直接接着してしまいます。寸法などは現物合わせで問題ないでしょう。
▲見本製作のため3両編成を組み立ててみました。製品パッケージに編成例が記載されていますので、2両~4両までのお好みの編成を再現してみてください。
No.309 東急旧5000系 2輛編成セット ¥1,650-(本体価格¥1,500-)
デハ!