本社・商品企画部の牛久保です。
今回は「着色済みエコノミーキット組立のコツ(その1) 」をお届けします。
▲写真は発売中の着色済みエコノミーキットシリーズの一部
☆客車38種、旧型国電12種 の全50種が好評発売中です。
☆「着色済みエコノミーキットシリーズ」とは、
①実車のボディや屋根の色に近い成形色としています。
例)旧型客車の場合、ボディは茶色、屋根はダークグレー、通風機はグレーの成形色と
なっています。
②実車ボディの色に調色された塗料をボティに吹き付け塗装済み。
例)旧型客車の場合、ボディの表面に「ぶどう色2号」の塗料を吹き付け塗装済み。
③ボディ側面の等級帯や、寝台表記は、完成品と同様の品質で印刷済み。
例)オロネ10形客車(茶色)の場合、淡緑色の帯と「寝台」表記を印刷済み。
④屋根、通風器が銀色で吹き付け塗装済み。(客車の一部)
例)オユ10形(茶色)、ナロハネ10形(茶色)ほか
▲写真は<11002>着色済みオハ61形(茶色)・・・¥1,200―(本体価格)
☆着色済みの車体キットですので、別売の台車、パンタグラフ、動力ユニット、車両マークをご用意願います。
☆塗装作業無しでも、実感的な仕上がりの車両を組むことができるため、発売以来ご好評をいただいているシリーズです。
さて、今回は着色済みエコノミーキットシリーズを組み立てる際のコツをいくつか紹介したいと思います。
1.窓ガラスの取り付け
・未塗装の板状キットの場合は、
①側面・妻板・屋根を組み合わせて接着して箱型に組む。
②車体(ボディ、屋根)を塗装する。
③窓ガラスを接着する。
・・・なのですが、窓ガラスの接着が最後なのは、③が先では ②の塗装時に窓ガラスが車体色に塗られてしまうからです。
ところが、「着色済みエコノミーキットシリーズ」の場合、ボディは塗装済みですので、②の工程がありません。そこで、③の「窓ガラスを接着する。」を板状パーツの状態で作業することができます。
※窓のサッシや、Hゴムに色差しする場合は、窓ガラスの接着前に行います。
▲板状のままでボディ内側に窓ガラスを接着(ゴム系接着剤を使用。)
☆窓ガラスは透明パーツですので、近年登場したUV接着剤(紫外線で硬化する接着剤)が利用できるかもしれません。
2.車体の組立( 屋根と妻板を接着 )
☆一般的な板状キット組立手順のセオリーとしては、
①妻板と側面をL字形に組み合わせ・接着する。
②残りの妻板と側面もL字形に組み合わせ・接着する。
③(L字形の妻板+側面)×2組を「ロの字形」に組み合わせて接着する。
④屋根を接着する。
・・・でしたが、
☆今回の紹介する組立方法は、
①妻板を屋根に組み合わせて接着する。・・・です。
▲写真にするとこんな感じ。かなりシュールな絵づらです。
☆ほとんどのエコノミーキットは妻板と側面の位置決め用ダボや凹凸がなく、仮組みをして固定位置を確認しておくことが必要でした。そこで、屋根端のRと妻板上辺のRを組み合わせることで、妻板の正しい位置決めができます。最後に側面、仕切りを加えてボディの完成です。
※接着前に、必ず妻板・側面・屋根を仮組みして隙間や、バリ、余分な突出しピンが無いか確認し、必要ならば修正しておきます。
☆流し込み系接着剤などの溶剤系接着剤はせっかくの塗装済みボディを汚してしまう可能性があるので、各部品の接着にはクリアタイプのゴム系接着剤を使用します。
▲4台分の車体パーツを組み立てている様子。
板状パーツのままで先にガラスを接着するのはちょっと新鮮な感じです。
板状のままで作業するので窓ガラスの接着がしやすいと思います。
▲今回紹介した2つの組立のコツ、ぜひ一度お試しください。
※今回紹介した商品は、各販売店で好評発売中です。
※在庫の有無は各販売店にお問い合わせ下さい。