本社・商品企画部の牛久保です。
今回は好評発売中の着色済みエコノミーキット(第二弾)を紹介します。
▲着色済みエコノミーキット(第二弾)は茶色の客車です。
第一弾はスハ43形などの茶色の旧型客車でしたが、今回の第ニ弾では待望の10系客車がラインナップされています。
10系客車は車体の材料や構造を一新して軽量化を図った系列で、普通車から寝台車、食堂車、荷物車、郵便車にいたるまで様々な形式が含まれます。
当初製造されたグループは車体色がぶどう色1号(ぶどう色2号より濃い茶色)でしたが、外部色既定の変更により、ぶどう色2号となり、後年青15号と変わっていきますが、今回の第二弾では「ぶどう色2号」時代を模型化しており、昭和30年代後半のバラエティー豊かな各種編成を再現するのに適したラインナップとなっています。
▲10系客車の場合、夏季の断熱効果を狙った銀色の屋根布と銀色に塗られた屋上通風機も見どころとなりますので、当該車種については、ボディはぶどう色2号に、屋根と屋上通風機は銀色に塗装済みとなっています。
▲さらに、今回の見どころは<11015>ナロ10形、<11016>オロネ10形、<11017>ナロハネ10形の3車種の等級帯(淡緑6号)です。後のグリーン車となる1等車、および1等寝台車の窓下にあった帯を高精細な印刷で再現。さらに、「寝台」の黒文字もしっかり再現しています。
▲ちなみに「ナロハネ10形」は「オロハネ10形」の誤植ではありません!! 屋上にはガーランドベンチレーターと送風ドームが並んだオリジナルの姿です。
▲実車は全室非冷房のナロハネ10形として登場し、昭和30年代後半に一等室が冷房化されたことで車両重量が増して形式がナ→オと変化してオロハネとなりました。さらに昭和40年代に入ると二等室も寝台化され、エコノミーキット<138>オロハネ10形の形態となりました。
このように10系寝台車は、非冷房/冷房の狭間と、車体外部色の転換期、さらに度重なる等級制の変更の真っただ中にあった形式なので外部変化や編成変化などたいへん興味深い系列となっています。
まだまだ書き足りませんが今回はこの辺で・・・
▲着色済みエコノミーキット(第ニ弾)は好評発売中です。全国のグリーンマックス取扱店にてお買い求めください。
お近くの模型店に在庫が無い場合は、お取り寄せいただくか、グリーンマックス・ザ・ストア各店へご用命ください。