キハ110形200番代(快速あがの)

修理部名野です。

JR東日本の非電化区間の主役、キハ110系列シリーズの追加バリエーションをご紹介します。

<30765>JRキハ110形(200番代・前期形・快速あがの)3両編成セット

今回の製品は、JR東日本管内各所に所属するキハ110形のなかでも、新津運輸区(新潟)に所属しているグループです。

「快速あがの」として、会津若松駅―新潟駅間(磐越西線・信越線経由)を結ぶ列車に使用されている3両編成を模型化。

製品名に従来品とは異なる「前期形」という名称がついていますが、この前期形は両運転台のキハ110形のみに存在する形態バリエーションで、従来品とは車体の長さが異なります。

上から、キハ110-206、201、224

前期形のキハ110形は、後期形と比べ車体が短く、今回の「快速あがの」セットには、前期形と後期形が混在します。

側面扉から乗務員室扉までの間がわずかに短いのが前期形です。

乗務員保護のため、運転室空間を製造途中で拡大したため、このような差異があります。

左:前期形(206)  右:後期形(224)

前面も前期形と後期形で微妙に異なり、下部のステップ高さがほんの少しだけ低いのが前期形の特長です。

並べないとわからない差異ですが、しっかり作り分けしています。

この形態差を再現するため、ボディ、屋根、側面ガラスが専用の新規部品になっています。

上から キハ110-206、201、224

上から見ても、前期形の上2両がわずかに短いのがわかります。

また、一番下のキハ110-224は、クーラー脇のL字型のダクト形状が他と違いますが、これには前期形・後期形の形態差とは別の理由があります。

この特徴的な形状の長いダクトは、元秋田リレー号に使用された300番代であった名残です。

実車は車内にもその特長が残っていますが、模型ではこの屋根が識別のポイント。

発売済みの飯山線仕様もこのタイプです。

通常(一番手前)は、左右ともL字型が点対称に配置されています。

行先を再現できる専用ステッカーも付属します。

この他の仕様は、従来のキハ110系列シリーズと同様です。

 

JRキハ110形の新津車、快速あがのセットは、9月6日(木)メーカー出荷予定です。

同じようで細部が少しずつ違うキハ110系列シリーズをお楽しみください。

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