本社・営業企画部の牛久保です。
今回は予約受付中の「着色済みエコノミーキット」を紹介します。
▲現在、予約受け中の着色済みエコノミーキットは写真の客車6種と旧国3種となります。
先週末に開催されていた第19回国際鉄道模型コンベンションのグリーンマックスのブースでも多くの方々から注目されていた「着色済みエコノミーキット」ですが、「着色済みとはどういう意味か?」という質問がたいへん多かったので、あらためて「着色済みエコノミーキット」の製品概要を紹介いたします。
その前に、エコノミーキットについて解説します。
現在発売されているエコノミーキットの中でも最も古いシリーズなのが
当時「客車キットシリーズ」と呼ばれていたプラ製の未塗装車体キットです。発売された1974年は、日本国内でNゲージがようやく鉄道模型のカテゴリーとして一般化し始めた時期で、完成品の車種も国内全メーカー合わせてもまだ100種に満たない状況でした。日本型の客車に関していえば木造客車の31系と当時最新だった20系寝台客車しかなく(!)急行型、普通型といった当時の主力車種が皆無という時代でした。
また、当時主流だったHOゲージ(16番ゲージ)では金属、ペーパー製のキットも発売されていて、自作される方も多かったのですが、Nゲージはサイズが小さいので自作するのはとても難しかったのです。
そこでグリーンマックスの前身である「ホビーショップマックス」よりプラスチックモデルと同じスタイルの車両キットを「MAX」ブランドで企画・販売開始しました。
▲グリーンマックスNゲージ総合カタログvol.7より
他のジャンルのプラモデル同様、成形色を極力本物に近い色にすべく、
ボディーは茶色(あるいは青色)、屋根はダークグレーで成形されていました。床下機器はウエイトを兼ねたダイキャスト一体成型でした。
今回紹介する「着色済みエコノミーキット」は一見、発売当時の製品に戻しただけのように見えますが、実はボディーが「塗装済み」となっています。
☆グリーンマックスの「着色済みシリーズ」の「着色済み」とは「成形色違い」、「塗装済み」、「印刷済み」の3つの意味を持っています。
「着色済みエコノミーキット」では、この3つの「着色済み」を使い分けています。
▲①「成形色違い」:パーツの成形色を変えたものです。既存のエコノミーキットは幌以外の成形色はすべてグレーでしたが、今回の「着色済みエコノミーキット」では、ボディーは「茶色」か「青色」、屋根は「ダークグレー」、床下機器は「黒色」、ベンチレーターは「グレー」と、塗装しなくても実車に近い配色となるように成形色を使い分けています。
▲②「塗装済み」:ボディーはさらに実車のイメージに近づくように、完成品と同様の塗装を施してあります。成形色だけでは再現できない色の深みや表面のツヤ加減を再現しています。
※写真はどちらも成形色が青で、写真(右)がさらに塗装済みとしたもの。
塗装無しだと、プラスチックの透け感や細かい傷、黄色の矢印で示した箇所のようなウエルドライン(樹脂どうしが合わさった場所)が大変目立ちますが、写真(右)のように塗装済みとすることで解消されます。
また、成型色では再現が難しい「銀色」となる車両の屋根、ベンチレーターは銀色で塗装済みとなります。
▲仮に、成形色を「銀色」とした場合には、写真・黄色矢印に示したようにウエルドラインがはっきりと出てしまいます。
▲そこで、第2弾以降に登場する銀色の屋根、ベンチレーターとなる車両については、屋根とベンチレーターも塗装済みとなります。
③「印刷済み」:等級帯などのカラーラインや、「寝台」の文字などを完成品と同様に精巧な印刷を施します。
▲従来のキットではステッカー貼り付けによる再現となっていた等級帯もくっきりとした印刷済みとなります。
※塗装済みの板状車体キットは過去に別の車種で発売していますが、ランナーからパーツを切り落とした際に断面が塗装色とは違う成形色となってしまうため、少量の塗料でタッチアップ(修正)する必要がありました。
今回の着色済みエコノミーキットはボディーの成形色を塗装色と合わせたことで、切断面が目立たないという特長があります。
■車両番号、表記類/エコノミーキットと同様に別売の車両マークを利用します。
■台車/エコノミーキットと同様に別売の台車を利用します。
☆キットには興味があるけれど、「塗装したことがない。」、「塗装が苦手」、「塗装する場所や用具がない」といった方にピッタリの製品です。
ぜひ、プラモデル感覚で気軽に組み立てて車体キットの楽しさを味わってください。
☆工作経験者の方々にも、もっとも重要かつ神経を使うボディーの塗装が完了していますので、サッシやHゴムの色差しに集中して作業していただくことができるおすすめのキットです。
☆価格も既存の未塗装のエコノミーキット+缶スプレー1缶程度と安価な設定となっています。
<11033>着色済み オユ12形(青色)・・・¥1,600―(本体価格)
<11034>着色済み スロ62/スロフ62形(青色・帯無し)・・・¥1,600―(本体価格)
<11035>着色済み スロ62/スロフ62形(青色・淡緑帯付き)・・・¥1,700―(本体価格)
<11036>着色済み スロ81/スロフ81形(青色・帯無し)・・・¥1,600―(本体価格)
<11037>着色済み スロ81/スロフ81形(青色・白線2本付き)・・・¥1,800―(本体価格)
<11038>着色済み スロ81/スロフ81形(青色・淡緑帯付き)・・・¥1,700―(本体価格)
<13009>着色済み クモハ73形(原型・茶色)・・・¥1,200―(本体価格)
<13010>着色済み クハ79形(原型・茶色)・・・¥1,200―(本体価格)
<13011>着色済み モハ72形+サハ78形 2両セット(茶色)・・・¥2,000―(本体価格)
☆スロ62/スロフ62形は、1編成中1両程度連結されていました。キットはスロ62形かスロフ62形を選択して製作できます
☆スロ81/スロフ81形は団体専用車として6両程度で1編成となります。キットはスロ81形かスロフ81形を選択して製作できます。
「各販売店で予約を受付けております。確実に購入したい場合は、ご予約をおすすめ致します。」
「なお、販売店により予約締切日などが異なりますので、詳細は各販売店にお問い合わせ下さい。」