本社・営業企画部の牛久保です。
今回は好評発売中の「着色済みエコノミーキット」を紹介します。
▲着色済みエコノミーキット第一弾の客車10種と旧型国電4種です。
今回の紹介する車体キットのボディーは茶色の成形色+ぶどう色2号で塗装済みとなっています。
「車体キットには興味があるけれど、「塗装したことがない。」、「塗装が苦手」、「塗装する場所や塗装用具が無い。」という方が案外多いようです。そこで今回紹介するのが「着色済みエコノミーキット」です。
もっとも気を使うボディの塗装はすべて終わっているので、側面・妻板と屋根を接着するだけで箱状に組むことが出来ます。あとは通風器の数や、窓・ドアの配列、床下機器の配置など車種ごとの形態の変化を組み立てながら楽しんでいただけます。もちろん窓のサッシやHゴムなどは小面積なので筆塗りやマーカータイプの塗料を使って気軽に色さしも楽しめます。
今回紹介する製品群は一見すると同じような製品に見えますが、車種を大別すると、いくつかのグループに分かれます。
■客車
①スハ43系客車 /戦前から戦後に製造されたオハ35系客車の改良版として設計され、1950年代に製造されました。ボディーは完全切妻(妻面に後退角がない平面ということ)で、台車は乗り心地を改善するためTR47となったのが特徴です。(スハ43、スハフ42)
②スハ44系客車/基本構造はスハ43系客車と同様ですが、デッキ部が1か所で、座席が2列配置の1方向向きの固定シートとなっており特急列車向けの車内設備としている点が特徴です。(スハ44、スハフ43 )
③60系客車/普通列車用の木造客車の置き換えのため、木造客車の台枠を流用し車体を鋼体化改造した客車群です。台車はベースとなった旧型木造客車のものを転用しているためTR11などの古い台車を履いているのが特徴です。(オハ61、オハフ61、スハニ61)
④郵便車/かつて郵便物輸送は鉄道の大きな役目の一つでした。単なる郵便物を輸送する車両だけでなく、走行中に車内で郵便物の仕分けを行うための車両も各種製造されました。スユ42はスハ43系客車の一つに分類される車種で、製品は側面幕部の明かり取り窓や、各部の窓がHゴム支持となったスユ42 11~スユ42 16をプロトタイプとしています。
⑤荷物車/今日のようなコンテナ主体の荷物輸送になる前は、荷物の種類ごとに専用の貨物車が製造され運用されていました。そうした車両の中でも客車の構造に近い外観をもった荷物車は普通列車から優等列車までさまざまな編成に連結され運用されていました。
・マニ35は戦前型の荷物車の置き換え用としてスハニ35やオハニ40他から改造された車両で、一部の窓配置などベース車種の特徴が残っています。ちなみにキットのプロトタイプはスハニ35から改造されたマニ35201~で車体中央部に並んだ3個の狭窓が特徴です。オハニ40(スハニ35の台車をTR23に振り替えたもの)からの改造グループ(マニ352221~)も同型ボディーです。
・マニ60は60系客車に分類されていることからもわかるように鋼体化客車の一員として大量に製造された荷物車です。後におなじ鋼体化客車であるオハニ、オハユなどの合造車から改造されたグループも加わりました。キットのプロトタイプは当初から荷物車として製造されたオリジナルタイプ(マニ60 201~)です。
■旧型国電
①41系列/もっとも初期の20m級国電のグループで、片側面に客ドアが3か所あり室内はロングシートとなっています。戦前から戦中にかけて製造されたため、製造時期によって外観、工法が大きく異なるといった特徴があります。
戦前は「鉄道省」が鉄道に関する業務を管轄していましたので「国電」(国鉄電車の略)ではなく「省電」(省線電車の略)と呼ばれていました。キットは戦後国鉄管轄下で装備の標準が図られた後のスタイルで屋上のグローブ型ベンチレーター、Hゴム支持の窓、客ドア部が鋼製プレスドアとなった「旧型国電」の姿を再現しています。
②43系列/京阪神間の電車運転開始に備えて製造されたグループで、片側面に客ドアが2か所あり室内はクロスシートが配置されていました。戦後は横須賀線で運用され、晩年は飯田線・身延線などの長距離ローカル区間で運用されました。
▲製品パッケージ( 左:着色済みエコノミーキット、右:エコノミーキット )
☆エコノミーキットでおなじみの中身が見えるポリ袋入りのパッケージです。
☆ボディーはグレーの成形色ではなく、ぶどう色2号近似の成形色となっていて、
さらにぶどう色2号でボディ表面を塗装してあります。
▲<11003>オハフ61のキット構成
☆ボディーはぶどう色2号近似の成形色+ぶどう色2号で表面を塗装してあります。
☆屋根はダークグレーの成型色
☆床下機器、貫通幌は黒色の成形色
☆屋上通風器(ガーランドベンチレーター)は別のランナー枠でグレー成形色のものが付属します。
屋根と組み合わせると無塗装でも屋根と屋上機器の色の違いが再現できます。
☆ウエイト、透明塩ビガラス(車種によってはクモリガラス、格子ガラス、〒マーク付きガラスが付属します。)
▲詳細は
※各製品の商品概要はこちら
http://www.greenmax.co.jp/Product_outline/product_outline_GM11001-11005.pdf
http://www.greenmax.co.jp/Product_outline/product_outline_GM11006-11010.pdf
http://www.greenmax.co.jp/Product_outline/product_outline_GM13001-13004.pdf
今回紹介した製品は、すべて好評発売中です。
夏休みの工作としてチャレンジしてみてはいかがですか?
※製作の際には、こちらのグリーンマックスホームページ上の「キット製作マニュアル」を参考にしてはいかがでしょうか?