本社・営業企画部の牛久保です。
イベントなどで質問が多い「信号機の種類、信号機を設置する場所や間隔」などについて不定期で紹介しています。今回は「信号機(その4)」を紹介します。
▲今回紹介する「中継信号機」です。
「中継信号機」は主信号機(出発信号機、場内信号機、閉そく信号機)の現示が
規定の距離から見えないときに信号現示を中継するために用いる信号機です。
つまり、次の信号機がトンネルの向こうや、見通しが悪いカーブの先などで見えずらい位置にある場合に、
見通しが良い手前の位置で、次の信号機の現示(信号灯表示)を中継して現示するのが中継信号機の役割です。
中継信号機は、一般的な3灯式や4灯式のような灯色で現示する色灯信号機とは異なり、
灯火の点灯パターン(配列)で現示行うのが特徴です。
7つの灯火はすべて電球色で、縦列、斜列、横列のいずれか3灯が発光することで現示します。
現示内容は、
①縦列3灯が発光⇒「進行」:主信号機が進行現示
②斜列3灯が発光⇒「制限」:主信号機が警戒、注意、減速のいすれかを現示
③横列3灯が発光⇒「停止」:主信号機が停止現示
となっています。
グリーンマックスからは「着色済みストラクチャー」としてキット形式の製品が発売中です。
<2805>中継信号機セット ・・・¥1,700―(本体価格)
☆本製品は、着色済みストラクチャーキットです。
☆本製品1セットで、中継信号機6基が組み立てられます。
☆信号灯部は、「進行」、「制限」「停止」の3種類の現示の中から自由に選択できます。
☆停止目標12種各1個付属
▲中継信号機の部品枠/セットには、この部品枠が3枚入っています。
▲停止目標の部品枠/セットには、この部品枠が1枚入っています。
▲組立見本・全高は39mm程度
▲< 2805 >中継信号機セットの説明書
☆信号灯部は、「進行」、「制限」「停止」の3種類の現示の中から選択できます。
☆設置する場所に合わせて、信号灯部は自由な向きに取り付けられます。
☆停止目標はレール沿いに設置するタイプと、レール間に設置するタイプの全12種類各1個付属します。
※「停止目標」は<2806>特殊信号発光機セット、<2807>入換信号機セット、<2808>~<2810>車両洗浄機(大型・各色)セット、
<2811>~<2813>車両洗浄機(小型・各色)セットにも同内容のものが付属していますので合わせてご利用ください。
<ヒント>
☆組み立てると、中継信号機の信号灯部が12個も余ってしまいますが、
ちょっとした工夫で製品とは異なる形状の中継信号機へと転用できます。
▲プラットホームの中ほどの屋根に設置されている中継信号機
▲信号機背面から
ホーム上の広告・案内表示などの明かりが信号機の現示と紛らわしく
ホーム端の出発信号機が見ずらい場合には、写真のようにホームの中ごろに設置されているなど
地上以外の場所への設置例もかなりあります。
模型ではセットの中で使用しなかった信号灯部と市販のプラ材やストラクャーキットの端材を利用すれば比較的簡単に再現できそうです。
今回紹介した「中継信号機」は、列車の先頭車から展望してみると案外多く設置されています。
見通しの悪いカーブが多い線形などの場合は、カーブの手前に設置されている場合がかなり多いのがわかります。
あなたの鉄道にも「中継信号機」を設置してみてはいかがでしょうか?