パンタグラフのおはなし

修理部名野です。

さて、本日は少し趣向を変えて新製品パーツをご紹介します。

先月発表しました、新製品パンタグラフ「PT42L」です。

試作品が出来上がりましたので、実物の説明を交えてお伝えします。

今回の新製品は、従来の「PT42N」から先端のシューを変更した菱形パンタグラフです。

パンタグラフのシュー部分とは、パンタグラフが架線と接してる擦り板と呼ばれる水平の板とその先端部分のことで、車両により様々な形状があります。

「PT42L」は主に私鉄車両に使われているタイプを元にしていて、上画像のような形状をしているのが特徴です。

先端部分を拡大してみると、二本のパイプ状の部品が下に向かってカーブを描きながら出ています。

この先端形状も含め、実物では非常に複雑な形態差・形式がありますが、「PT42L」はその中でも代表的なものの形状を元にしています。

畳んだ状態

こちらが、試作品。

PT42L 上から

特徴的な先端の形状を再現しています。

PT42N

従来のPT42Nと比較してみましょう。

左:PT42N  右:PT42L

左:PT42N  右:PT42L

似た形状の2種ですが、PT42Nは先端が板状に尖っていて、PT42Lは先端がパイプ状です。

PT42Nのタイプは比較的古い時代・車両に多く、PT42Lのタイプは近年まで菱形パンタグラフで活躍している車両に多く見られます。

完成品車両製品でいうと、下記の形式が該当します。

近鉄12200スナックカー(更新車)
近鉄2610系
西武新2000系
東急8500系
京王8000系

製品はPT42Nを搭載していますので、これらの製品の菱形パンタグラフを交換すると、よりリアルになります。

取り付け足は従来と共通にしてありますので、簡単に交換できます。

<5817>PT42L(2個入り) ¥700-(本体価格)

6月以降の発売予定です。

詳しくはこちらの商品概要もご覧ください。

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