毎度ご愛読ありがとうございます、営業部の加藤デス。
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2018年3月以降に発売予定の新製品より、着色済みエコノミーキットをご案内。
▲ブドウ色2号に相当する「成型色」により、塗装しなくてもイメージに近い車体を再現できるというものです。もちろん従来の未塗装版も健在ですが、塗装の手間は省きたいな…というライトユーザーに向けた製品ともいえますね。今回発表した製品は一部の客車と旧型国電のラインナップです。
さて、こういった製品がラインナップされていく中で、久々に客車キットの面白い形式に目が留まりました。
「オロハネ10」というと、10系軽量客車のうちの1形式で、ロネ(A寝台)とハネ(B寝台)をくっつけた合造車です。
▲この車両がオロハネ10です。
よく知られているのはこの青15号で塗装されている晩年の仕様ですが、新造当初の「ナロハネ10」のから改造された過渡期まではブドウ色2号でした。
▲こちらは画像加工みよる着色済みキットの成型品イメージです。
ボディは塗装品ではなく、成形色での再現です。
さて、オロハネ10についてですが、先述のように「ナロハネ10」という形式名で1958年に誕生しました。当時はもちろん非冷房だったわけですが、冷房改造を受けて重量が増加したことにより「ナ」⇒「オ」に変わったわけです。外見上にも小変化があり、車体中央に1か所のみ設けられたドアの真上に冷房装置が取り付けられました。キットではオロハネですので冷房装置がモールドされていますが、ナロハネ時代はこれがありません。それとB寝台側は扇風機カバーでした。
キットの工作ではどちらとしても作れるのが面白いところです。
さてさて、エコノミーキットというのはその名の通り「安価で手軽」なものというコンセプトの製品です。だいぶ昔にエコノミーキットシリーズが登場してから、その基本コンセプトはほぼ変わっていないと思います。あまり深く考えずにひょいひょいっと組み立ててささっと塗ってみるのもいいかもしれません。客車はキットのエントリーモデルともいえます。
キットの組み立てに役立つかどうかですが、ヒントをちょっとご紹介します。
▲キットの妻面って、どの側板と合わせればいいんだっけ?と分からなくなった時のヒントです。
妻面と側板の裏側に数字が彫刻されてるのをお気づきでしょうか?
1と1、2と2側を接着するようにと刻まれています。これなら説明書もいらないですね。
▲板キットの組み立てはL字に組んでいくのがポピュラーなやり方です。アタシもずっとこれでやってます。直角をキープしながら接着しますが、今の時代は「流し込み接着剤」が便利です。パーツをL字にして内側から接着面にチョンと流すだけでだいたい接合できます。つけすぎると漏れ出すので注意!
▲L字が組みあがったらハコにします。同じ要領でやりますが、直角が出ていないとひし形に歪んでしまいますので、すかさず屋根をのっけて(接着ではなく乗せるだけ)ゆがみ対策しておくといいでしょう。ほどなくボディはきれいに組みあがります。
▲そういえばオロハネ10って中央のデッキ部分があるので、床板に「逃がし」をする必要があります。
▲部品をあてがい、印をつけたらカッターで軽く削り込むだけです。
やっておかないとボディが膨らんでしまいます。
▲ハコ組は非常に簡単です。あとは細かいパーツを接着して塗るだけ。
客車の場合はボディに塗分けがない車両のほうが多いですから、作るのは結構簡単です。
グリーン車の等級帯や44形にある白帯はちょっとだけ難易度が上がりますが…
こんな記事を書いてたらまた客車が作りたくなってきました。( ´◡` )
デハ!