切る前に熟考を・・・

修理部 名野です。

今回は、最近チラホラ修理にくる、動力ユニットとボディマウント式カプラーに関するお話。

形状と機能を両立している、各社のボディマウント式のカプラーですが、

最近は先頭部以外にも、中間連結部に取り付けようとする人が多いようです。

やはり一番使用率が多いのは、TOMIXのTNカプラーのようです。

現在、市販されているTNカプラーの構造は、2種類あるようで、

旧来の線バネタイプ(左:例JC41)と、新式のSPタイプ(右:例JC6326)。

それぞれ中心復元のバネ構造が違います。 

両方とも取付部の構造は同じなので、動力ユニットのスカート取付部に直接はめることはできます。 

動力台車の加工は、上の写真通りに行います。(詳細はコチラ

ただし、そのまま台車を取り付けても、カプラーベースの根元に干渉します。

解決するには、前後を入れ替え、

台車フレームと干渉している箇所をカットします。(ここまでは取扱説明書通り)

赤丸で囲った箇所が、そうです。

そして、構造の異なるSPタイプは、というと・・・

復元バネの部分の厚みが増しているので、車輪が片方(中心寄り)浮きます。

これも同じくバネの根元をカットすれば収まりそうなのですが、

ここをカットすると、復元機能がなくなり、カプラーが分解しやすくなってしまいます。

加工も厄介そうです。

メーカー公式で、ボディマウント式カプラーが中間部全てを非対応としているのは、

こういう理由なのでした。

最近はSPタイプに移行していて、旧来の線バネ品が入手しづらくなっています。

加工間違い・失敗の場合は有償修理になりますので、

取付の際は十分にご注意ください。

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