【秋葉原店】 工具と塗料。

毎度おなじみ秋葉原店スタッフの加藤デス。

秋葉原店は今月20日より「工作スペース」の利用を開始いたします。
工作や塗装をするためのレンタルスペースですが、工具類については全て無料で貸し出しいたしますので、特にご自宅から重たい工具類を持ってこなくてもダイジョウブ!


自宅から持って行こうとするといろいろと忘れがちになりますし、当店の備品と自前がごちゃ混ぜになっても大変です。

また、貸し出し工具は全て当店で販売中のものですので、使ってみて気に入っていただけたらその場でご購入も可能という寸法です。

工具は熟練スタッフによる選りすぐりの工具から定番のアイテムまで、特に模型工作に秀でたものを用意いたしました。
値段が高ければ絶対的に良い工具…ということはありません。使いやすさと精度のあるもの、適材適所使用目的に合わせて各種取り揃えておくのが快適な模型工作の礎となります。

さてさて、工作スペースでは『エアーブラシ完備』という触れ込みがとても目立つと思うのですが、多くの模型工作ユーザーで、まだエアブラシを使ったことがないと伺っています。

『結構・・・お高いんでしょう?』

『スプレーのほうが手軽だし・・・』

ってご意見もあるようですね。

でもエアーブラシに一度触れてしまうと病み付きになること請け合い!
ぜひ当店でまず体験してみてください。使いやすさだけでなく、そのコストパフォーマンスの良さにも気付くはずです。

エアーブラシの話題が出たところで、まず基礎知識をちょいと。


ビン塗料、ちゃんと混ぜて使ってますか?
意外と知らない方がいらっしゃるようですので、しっかり覚えておきましょう。
塗料というのは(顔料)と(溶剤)でできているのですが、これが使用前にちゃんと均一に混ざり合っていないと正しい色合いにならないのです。塗料を混ぜることを「攪拌(かくはん)」というのですが、ちゃんと道具があります。
この画像の下に映っている銀のサジはタミヤの「調色スティック」というもので、非常にポピュラーなアイテムです。

次にエアーブラシを吹き付ける前の基礎知識。

『ビンの塗料は原液のまま吹いてはならぬ!』のです。

吹き付け塗装というのは、塗料の原液をシンナーで希釈しないと使い物になりません。
ドロドロの原液のままではエアーブラシのノズルをスムーズに通過できず、細い糸というか綿くずのような状態で飛び出します。
ではどうするか?

塗料に対して「うすめ液」と1:1の割合で希釈した塗料を作ります


うすめ液というのが一般的な呼び方ですが、メーカーはクレオスガイアノーツからも専用シンナーが発売されています。
希釈した塗料をエアーブラシのカップに移してトリガーを引けば・・・そこには缶スプレー塗料では表現できなかった表現が!それに缶スプレーよりもめちゃくちゃ「安い」ことに気付くハズ!

あんまりエアーブラシを褒めちぎると缶スプレーを否定しかねないのでこのぐらいにしておきますが、決して缶スプレーがダメというわけではありませんよ。なんだかんだ言っても缶スプレーは手軽なのがウリです。


さて、シンナーにもいろんな種類があるので、基本的なものを紹介しておきましょう。

左はもっともオーソドックスなMr.カラーのうすめ液。容量は小さいものから特大まであります。
真ん中はガイアノーツのツールウォッシュ。これは強力なシンナーで、筆やエアブラシ(ハンドピース)、ビンや調色皿の洗浄に使うものです。あくまでも洗浄用ですので吹き付けの溶剤には使用しないでください。使用頻度が高いので徳用をお勧めします。
右はMr.カラーの真・溶媒液。これはうすめ液ではなく、ネバネバになってしまったビン塗料をサラサラ状態に復活させるためのシンナー。うすめ液より若干強力な溶剤ですが必須ではありません。一応持っていると重宝します。

と、こんな感じですが、エアーブラシを利用するにあたっては、最後にハンドピースを洗浄する必要がありますので、ツールウォッシュを使用してしっかり洗浄してください。
塗料がそのまま残っていると色が混ざってしまったり、ノズルが詰まってしまいます。
ハンドピースの「うがい」も忘れずに!
「うがい」というのは、カップにツールウォッシュを注ぎ、ノズルの先端を指で押さえてトリガーを引くことでブクブクとうがいさせることを指します。
最後に透明なシンナーが噴出するまで繰り返したら洗浄完了です。

長文になってしまいましたが、これからエアーブラシを始める方は覚えて置いてください。
なお、秋葉原店の工作スペース利用に当たって、これらの技術で判らないことがございましたら、気軽にスタッフにお尋ねください。

デハ!

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