複雑怪奇な103系

修理部 名野です。

昨日出荷が完了したコチラの商品のご案内です。

〈4279〉JR103系関西形 混色・混成Z2編成 4両編成セット(動力付き)
〈4731〉JR103系関西形混色・混成KM2編成 8両編成セット(動力付き)
〈4735〉JR103系関西形混色・混成K603編成 6両編成セット(動力付き)

数ある関西の103系のうち特徴的な編成の製品です。

製品名に混色・混成とつくだけあって、編成で形態が揃っていません。

〈4279〉Z2編成は、阪和線のモハユニットに奈良区から転属した初期形先頭車を一時的に組み合わせた編成。

ウグイスとスカイブルーの混色編成ですが、それ以外にも特徴があり、

先頭車は妻面窓閉鎖、中間車はオリジナルに近い形態をしています。

さらにモハユニットは「延命N40」工事がなされていて、窓サッシが黒色になっています。

〈4731〉KM2編成は、大阪環状線オレンジの8両編成でウグイス色のモハユニットに差し替えられた編成で、

久しぶりに登場した混色編成として一時期話題になりました。

また、この編成は塗装以外にも8両中の形態が一貫していないのも特徴で、

延命N40、体質改善40N、体質改善30N工事と、3形態が混在しています。

モハユニットは、オレンジの体質改善40Nとウグイスの同30N更新車。

両方ともベンチレーターが埋め込まれ、屋根上がスッキリしています。

40N車は、側面の雨どいも張り上がっています。

先頭車はどちらも高運転台車ですが、それぞれ30Nと40N

原型に近い顔が30N車です。

40N車はスカートが低運転台車のものが付いてる特異車。

また、クハとモハでは、体質改善40N工事の施工時期の違いがあり、

初期のころに更新された中間モハは、方向幕に枠が付いています。

この差も製品では印刷で表現しています。

中間に2両入るサハは、両方とも「延命N40」工事車。

ベンチレーターが残り、窓サッシが黒色をしています。

のちにこの編成は上記サハ2両を抜き取り、日根野へ転属。

しばらくそのままの混色で活躍していましたが、現在はスカイブルーになっています。

〈4735〉K603編成は、6両すべてスカイブルーなので、一見すると差がないように見えますが、

先頭車は初期車、中間車はユニットサッシ車になっていて、

さらに中間車は妻面窓が残っているものと、埋められたものと混ざっています。

そしてこの編成は、両端の先頭車が栄えあるトップナンバーの組み合わせになっていることが有名で、

相方はクハ103-2となっています。

現在も同名の編成は存在していますが、組み替えられており、上記の組み合わせは現存しません。

このように、細部を見ていくとそれぞれ特徴のあり、模型的にみると面白い編成になっています。

キットから集めると無駄が多く、手間のかかる編成が一つにまとまったお得セット。

またパンタグラフはキット品と違い、3種すべて西日本車両特有の1本シューパンタが取り付けられています。

上記、103系関西形 混色・混成編成各種は、5/11(月)メーカー出荷済みなので、近日中に店頭に並ぶ予定です。

特徴的な各編成、コレクションのひとつにぜひ。

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