アドバイザーの牛久保てす。
今回はステッカーの貼り付けや、小物パーツの取付に有用な工具を紹介します。
▲まずは「カッターナイフ」です。ステッカーに収録されている
帯などの細長い直線を切り出す際に使用します。
写真・下は事務用品としても一般的なカッターナイフの刃の形状のもので、
工作一般に使用できる汎用性の高いカッターナイフです。
写真・上は刃の角度が30度と鋭角なのが特徴のカッターナイフで、
作業の時に刃先が見えやすく、刃の厚みもスリムなため、
ステッカーの切り出しには特に威力を発揮します。
▲次に紹介するのは「デザインナイフ」です。
デザインナイフは小回りが利くため直線だけでなく、
曲線状に切り出すこともできます。
そのため微小な面積のステッカーの切り出しには
不可欠な工具です。
写真・上は刃の角度が30度のもので、刃の厚みもスリムなので
ステッカー切り出し専用として1本用意しておきたいものです。
写真・下は一般的なデサインナイフです。
刃の厚みが写真・上のものに比べて厚いため、
固い素材を切ったり、削ったりする用途に向いており、
プラスチックの小物パーツの切り出しや仕上げに適しています。
▲デザインナイフとカッターナイフの比較
どちらも同じ30°の角度を持った刃を装着していますが、
カッターナイフの使用方法は、「引いて切る」が基本です。
一方、デザインナイフの場合は、「引いて切る」だけでなく、
刃をあらかじめ切断する場所に当てておき
「押して切る」使い方が可能です。
▲次に紹介するのは「ピンセット」です。
写真の2本のピンセットは一見同じように見えますが・・・・
▲写真・上は極小の電子部品の組み立てにも使用されているピンセットで、
写真・下は安価なピンセットです。
▲薄い素材のピンセットの場合、
写真のように小物パーツをつまむと、ピンセットが反ってしまい、
先端がわずかに開いたり、パーツを飛ばしたりしてしまうことがあります。
▲一方、肉厚の素材でできたピンセットの場合は、
パーツをつかんでも反ることがないため、しっかり保持できます。
また、先端部の強度も高いため、
金属線をつまんで折り曲げるといった使い方もできます。
▲次に先端が少し曲がったピンセットを紹介します。
先端の曲がり具合を鳥の鶴に見立てて「ツル首」と呼ばれている種類です。
狭く入り組んだ場所にステッカーを貼ったり、
パーツを取り付ける際に有効な形状です。
ちなみに写真・下は安価なツル首のピンセットです。
▲写真・左は安価なピンセット、写真・右が精度の高いピンセット
注目していただきたいのは、先端の形状です。
▲写真・左は安価なピンセット、写真・右が精度の高いピンセット
安価なピンセットでは先端を閉じた状態では写真のように
ピンセットの先端の長さがそろわなかったり、
先端が 薄くなっていないために、
細かいパーツやステッカーをつかみづらいことがあります。
工具の精度や耐久性は、ある程度価格に比例しますので
あまりにも安い工具は避けた方が無難だと思います。
▲ピンセットの先端の形状は、つかむものの形・素材などの
用途別にさまざまなものが市販されています。
一度工具を多数扱っているお店を覗いてみて、
自分に合った工具を探してみてはいかがですか?