★★★EVOシリーズ・国鉄(JR)103系の組立<1>

アドバイザーの牛久保です。おかげさまでEVOシリーズ・国鉄(JR)103系<低運・非ユニット窓・冷改車>のキットについては、メーカー在庫はなくなりました。・・・ということは市場在庫および、皆さんの手元に在庫があるかと思いますので、今回からはキットの組立方法について解説していきます。

イベントなどで「キットを購入したが、まだ作っていない。」という方からは、「どの時代、どの路線の車両を作るか迷っている。」、「キット製作の経験が少ないので上手くできるか不安。」といったご意見が良くあります。ここではキット組立方法について、キット初挑戦の皆さんにもわかりやすく解説していきます。

▲まずはキット製作に必要な工具を紹介します。写真上はパーツを切り出す際に使う「ニッパー」です。刃先が薄いプラスチック用が最適です。写真下は細かいパーツをつかむときに使うピンセットです。多少高価でも先端がしっかり合うものをお勧めします。

▲写真上からカッターナイフ、カッターナイフ(薄刃)、デザインナイフ。カッターナイフはステッカーなどの平面状のものをカットする際に使用します。デザインナイフは「押して切る」ような使い方をするもので、パーツ表面の加工や小面積のステッカーの切り出しに便利です。

▲写真上:精密ヤスリは断面形状が異なる棒状のヤスリ10本程度がセットで発売されています。切り出したパーツの整形に使用します。写真下:紙ヤスリはA4サイズ程度のベースとなる紙に細かい砥石が貼られたもので、紙面に表示された番号が大きくなるほど砥石の粒子が細かいものになります。600、800、1000番の3種程度を用意し、写真のようにあらかじめ短冊形に切り出しておきパーツ表面の仕上げに使用します。写真中:割り箸の先に紙ヤスリを貼ったもので市販されていない寸法のヤスリを自作したものです。これについては連載の途中で製作方法について解説します。

▲写真中央:ドリル刃は組立説明書の中で指定されている直径のものを用意しますが、単品で購入するよりも、写真のようにセットになっている方が割安です。写真両端:ピンバイスはドリル刃をセットして穴を開けるための工具です。右端のものはφ0.3~3.2mmのドリルが装着できるので最初の1本として購入しておくと便利です。

▲精密ドライバー:台車と床板を組み立てる際に使います。使うのはM2~2.6mmのネジに対応するプラスドライバーだけですが、マイナスドライバーにも利用価値があるのでセットで用意しておくと便利です。

▲カッティングマットはカッターナイフやデザインナイフを使うときに机や台を傷つけないために必要です。表面が軟質なのでマットに切り込んでも刃こぼれしません。定規はステンレス製の150mmのものが使い勝手が良いのでお勧めです。

以上の工具はキット製作だけではなく、完成品に同梱されているユーザー取付パーツの組み立てや、ステッカーの貼り付けなどにも使えますので、ぜひご用意ください。

<続く>

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