こんにちは。本社の豊田です。
先週末辺りから、再生産なった客車キットが店頭に並び始めたかと思います。もうお手にとられたでしょうか?
先日はスハ43を別形式のオハフ46に小加工する例をお目にかけました。
今回はちょっと踏み込んで、窓埋め改造をともなった加工例をご紹介します。
製品にある特急型緩急車のスハフ43、じつは3両しか製造されていません。
特急列車の電車・気動車化で他用途に転用するにあたって、緩急車が不足するのは当然のこと。
スハ44に車掌室を緩急車化して、スハフ43 10番台が14両誕生しました。
客扉直近の窓部に車掌室を設けたため、仕切り壁にかかる隣りの窓が埋められました。
今回の工作では、この加工が中心です。
とは言っても、片側1箇所の窓埋めは手馴れた人にはたやすいことかも知れません。
実車は近代化更新の際にアルミサッシ化と扉交換も実施されたので、この辺りは前回と同様の加工で再現できます。
妻面にテールライトを追加する加工も、まったく変わりません。
窓埋め加工というと大掛かりっぽく感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、要はプラバンを切ってはめ込み接着するのがメインです。
窓枠の外寸に切り出した0.2mmプラバンをはめ込んで接着し、さらに0.5mmプラバンを窓枠内寸(=開口部)にカットして車体裏側からはめ込み接着して補強します。
このとき、溶剤系接着剤(プラモデル用など)を用いると、薄いプラバンゆえ収縮が発生し、表面に凹みが現れます。必ず瞬間接着剤をしましょう。
表面のすき間にも瞬間接着剤をパテ代わりに、爪楊枝の先で少量ずつ盛ってペーパーがけして平滑に仕上げます。
シルヘッダーに阻まれた狭い部位なので、細い木製の角棒などに両面テープで耐水ペーパーを貼り付けるとうまく行きます。
ちょっと飛ばし過ぎのような気もするので、続きは次回にします。お楽しみに。