エボリューションシリーズ作っていますか?

アドバイザーの牛久保です。これから不定期ながらブログに参加しますので、よろしくお願いいたします。さて、昨年発売されたエボリューション(EVO)シリーズですが、みなさん作られていますか?CS放送のアクトオンTVで放送中の「鉄道模型を作ろう」の題材となったこともあって問い合わせも増えています。おかげさまで品切れのお店もあるようですが、メーカー在庫はわずかながらありますので、今なら最寄りの模型店でお取り寄せをすることができます。

▲現在発売中のキットは写真の国鉄(JR)103系(低運・非ユニット窓、冷改車)で、1980年代の姿をプロトタイプとしていますが、少々の加工で非冷房仕様にしたり、逆にJR時代の姿にすることも可能です。

 

▲写真はキットをストレートに組んだものです。未塗装キットというと塗装が必要であるということで敬遠される方もいますが、自分で塗装すると手間はかかる分、メーカーの完成品よりもきめ細かい仕上がりが期待できます。

 

▲未塗装キットなので、塗装前の加工や部品追加でディテールアップするといった楽しみ方もあります。写真は市販のエッチングパーツの手すりを取り付けた作例です。ちなみに下回り(床板・床下機器、台車)はキットの特性を活かして他社製品のパーツを転用しています。

屋上にウェザリング(汚し)を施した例。キットの組立説明書通りの基本色を塗ったあとで、うす茶系の塗料をエアブラシでパンタグラフの前後方向に薄く吹いています。連結された隣の車両にも汚れが及んでいる点にも注目してください。


▲キットには三菱製のAU75クーラー(写真左)が付属していますが、AU75はメーカーによって外観が異なるのが特徴なので、パーツメーカーから発売されているものと交換してもよいでしょう。写真の右3つはα-model製のAU75各種です。 

▲屋上配管はキットのモールドを活かしつつ、足りないところだけを補完したほうが簡単です。作例ではキットの母線配管部-パンタグラフの間と、避雷器配管-避雷器の間にそれぞれ真鍮線をつかって配線しています。その他の配管は灰色9号で色差ししているだけです。

▲作例ではパンタグラフを他社製品に変更していますが、樹脂部分と金属部分の質感を統一するために塗装しています。常に架線でこすられているスリ板の上面にはシルバーを筆塗りしたあとで中央部にクリヤーオレンジを塗って銅合金を再現してみました。

▲連結面の貫通扉への塗装もぜひ行いたいポイントです。ちなみに103系原型の貫通扉は淡緑色だったので車庫などで切り離されている状態を見ると車体色との対比が興味深いものがありました。

 
近年のNゲージ製品は完成品が主体となっていますが、作り手によってさまざまに変化するキットの醍醐味も捨てたものではありません。次回からはEVOキット製作のコツなどを少しずつ紹介していきたいと思います。おたのしみに・・・

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