客車キットを「もっと」楽しむヒント①

こんにちは。本社の豊田です。

再生産の客車キットがまもなく出荷になりますが、今回は「客車キットを『もっと』楽しむヒント」と題して、加工例などを交えて何回かに分けてお送りします。

再生産の第一陣にも含まれる「スハ43」を加工して、緩急車の『オハフ46』に変身させてみますが、妻面にテールライトが追加される程度です。

実車の「オハフ46」では、車掌室部分の側窓が小さいものが多かったようですが、今回は緩急車に改造前とサイドビューに変化が無かったタイプを作ります。

 

妻面にはスハフ42等を参考に穴開け位置を決め、下穴を正確な位置に開けたら、1.0mm径まで拡げます。

銀河モデル製「N-063/テールライト」を差し込んで裏から微量の瞬間接着剤で固定し、金属用プライマーをチョンチョンと塗っておきました。

これだけではあまりにも簡素なので、客扉も銀河モデル製「N-128/乗客扉」に置き換えて、イメージを変えてみました。

元の扉は不要になるので、ドリルでたくさんの穴を開けて切り取ってしまい、ヤスリで拡げつつ成型します。

 

金属製の扉パーツは薄手なので0.5mm厚のプラバンをはめ込み、奥行きを調整しつつ補強とします。

この作業は、丁寧に少しずつ削らないと破損に直結するので、経験の無い方や自信の無い場合は、無理に加工しなくても良いでしょう。

ここまで加工できたら、次は組み立てです。

L字型に接着した側板と妻面を2組作って枠状にするのが一般的ですが、私はあらかじめコの字型に接着した側板と妻面に、残る1枚の側板を接着します。

この順番だと平行四辺形になり難いのがメリットで、屋根板を仮留めにあてがいながら直角も出し易い方法です。

少々端折って紹介しましたが、加工のポイントはご理解いただけましたでしょうか?

客車キットはプラキットの「入門用として好適」とのご支持をいただいてきたロングセラーですが、ベテランの方々にも「もっと」楽しんでいただきたい素材です。

次回は、素組みにも役立つアイデアなどもご紹介しましょう。

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