集合住宅の作例 ⑩  加工例のご紹介-1

出荷担当の関根です。

前回 組立完成までのご紹介でした。

今回は加工例のご紹介です。

上写真はストレート組した2棟を並べています。

部分的に加工して 1棟の横長な集合住宅を

加工して製作してみます。

土台裏側には大型化(横に連結)加工をする際に目安となる

V字の溝があります。

本製品は30数年前に製品化された商品で

当時は現在のようにストラクチャーが充実しておらず、

ストレート組立以外に 加工して建物に変化を付け楽しんで頂きたいとの

考えから、この溝が存在すると思われます。

現在は組立て説明イラストには触れておりません。

理由として 各自工夫の事 が 時代の風潮に合わなくなってきたようで

加工箇所が多く、紙面の都合でさらっと触れる程度では

完成まで説明しきれません。

故に残念ですがストレート組立のみの解説としています。

この機会に この土台裏のV字溝を活かした加工例のご紹介です。

上写真は2代前のパッケージ裏の組立説明図です。

加工する場合のヒントがありました。 が このイラストのみでした。

屋根の切断は 凹モールドに沿って切断するイラストがあります。

プラスチック用カッターを準備して

モールドに沿って切れ込みを入れ、

屋根パーツの淵はデザインナイフで押し切り、土台はニッパーでカットしました。

仮組みして確認します。

住棟番号を貼るモールドをざっくりと切り取り、

棒やすりで平らに処理します。

片側の集合住宅切断部分はこれだけです。

(・・・と このときは安心していました )

未加工の反対側の棟と並べて 干渉する箇所を確認し、

隣り合う集合住宅の加工に移ります。

干渉する上写真部分を ニッパーと平ノミを使い平らに切り取ります。

完成後 見えない部分ですので ざっくりの加工が可能です。

再度並べて干渉する部分を確認しますと、

屋上に伸びる配管が干渉しましたので、

完成後見える配管を残す為、デザインナイフで印を付けて、

平のみを使って慎重にそぎ落としました。

仮組みをして本体が隙間なく合わせられることを確認しました。

もう1枚の屋根も切断して 隙間ができない様に

慎重にやすりがけし、仮組みして確認、

再度やすりがけ、確認 をくり返しました。

通路の壁を貫通させるので

上写真の位置でカット

仮組みして接続できることを確認しました。

通路面に不要になった取り付け穴を、

火で軽く炙ったランナーを引き伸ばして差しこみ、

不要部分を切断後、裏側からプラスチック用接着剤を

塗って固定し、穴を塞ぎました。

パーツの加工が済みましたので、接着剤を使って組み立てて行きます。

土台同士をつき合わせて、水平に注意しながら、

裏側にセロハンテープで固定後、

流し込み接着剤を塗り 乾燥の為、1日放置の後塗装しました。

本体を土台に接着した後、

階段部分は通路がまだ取りつけられないので

正しい位置になるよう慎重にゴム系接着剤にて取り付けます。

ここで反対側の棟を仮組みしてみますと、問題ありです。

土台が弓形になることが判明しました。

1・未加工 このパーツの厚みが原因のようです。

2・幅の広い平棒やすりを使って

左・未加工           右・薄くやすった上写真の2

仮組みをくり返して、様子を見ながら加工しました。

集合住宅の作例 最終回 加工例のご紹介-2とまとめ に続きます。

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