出荷担当の関根です。
今回は加工例のご紹介です。
上写真はストレート組した2棟を並べています。
部分的に加工して 1棟の横長な集合住宅を
加工して製作してみます。
土台裏側には大型化(横に連結)加工をする際に目安となる
V字の溝があります。
本製品は30数年前に製品化された商品で
当時は現在のようにストラクチャーが充実しておらず、
ストレート組立以外に 加工して建物に変化を付け楽しんで頂きたいとの
考えから、この溝が存在すると思われます。
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現在は組立て説明イラストには触れておりません。
理由として 各自工夫の事 が 時代の風潮に合わなくなってきたようで
加工箇所が多く、紙面の都合でさらっと触れる程度では
完成まで説明しきれません。
故に残念ですがストレート組立のみの解説としています。
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この機会に この土台裏のV字溝を活かした加工例のご紹介です。
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上写真は2代前のパッケージ裏の組立説明図です。
加工する場合のヒントがありました。 が このイラストのみでした。
屋根の切断は 凹モールドに沿って切断するイラストがあります。
プラスチック用カッターを準備して
モールドに沿って切れ込みを入れ、
屋根パーツの淵はデザインナイフで押し切り、土台はニッパーでカットしました。
仮組みして確認します。
住棟番号を貼るモールドをざっくりと切り取り、
棒やすりで平らに処理します。
片側の集合住宅切断部分はこれだけです。
(・・・と このときは安心していました )
未加工の反対側の棟と並べて 干渉する箇所を確認し、
隣り合う集合住宅の加工に移ります。
干渉する上写真部分を ニッパーと平ノミを使い平らに切り取ります。
完成後 見えない部分ですので ざっくりの加工が可能です。
再度並べて干渉する部分を確認しますと、
屋上に伸びる配管が干渉しましたので、
完成後見える配管を残す為、デザインナイフで印を付けて、
平のみを使って慎重にそぎ落としました。
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仮組みをして本体が隙間なく合わせられることを確認しました。
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もう1枚の屋根も切断して 隙間ができない様に
慎重にやすりがけし、仮組みして確認、
再度やすりがけ、確認 をくり返しました。
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通路の壁を貫通させるので
上写真の位置でカット
仮組みして接続できることを確認しました。
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通路面に不要になった取り付け穴を、
火で軽く炙ったランナーを引き伸ばして差しこみ、
不要部分を切断後、裏側からプラスチック用接着剤を
塗って固定し、穴を塞ぎました。
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パーツの加工が済みましたので、接着剤を使って組み立てて行きます。
土台同士をつき合わせて、水平に注意しながら、
裏側にセロハンテープで固定後、
流し込み接着剤を塗り 乾燥の為、1日放置の後塗装しました。
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本体を土台に接着した後、
階段部分は通路がまだ取りつけられないので
正しい位置になるよう慎重にゴム系接着剤にて取り付けます。
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ここで反対側の棟を仮組みしてみますと、問題ありです。
土台が弓形になることが判明しました。
1・未加工 このパーツの厚みが原因のようです。
2・幅の広い平棒やすりを使って
左・未加工 右・薄くやすった上写真の2
仮組みをくり返して、様子を見ながら加工しました。
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集合住宅の作例 最終回 加工例のご紹介-2とまとめ に続きます。
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