本社・商品企画部の牛久保です。
今回は「鉄道カラーの吹付塗装」について紹介します。
☆グリーンマックスの「鉄道カラー」はプラモデル用溶剤系アクリル樹脂塗料(ラッカー系)です。
乾燥が早く、塗装面も強固なので下地、基本塗装に向いています。
筆塗り塗装もOKですが、「吹付塗装」をすることで広い面積に均一に素早く塗装することができます。
「吹付塗装」と聞くと、エアブラシやコンプレッサーなどの高価(?)で、取り扱いが難しそう(?)な塗装用具が必要なイメージが多いようですが、実はさまざまな塗装用具が各社から発売されています。
今回は、ガイアノーツから発売されている「イージーペインター」を使った吹付塗装を紹介します。
▲EP-01 イージーペインター(発売元/ガイアノーツ)
品番:83101
内容量:イージーペインター本体(LPG 80ml) 専用ボトル、計量カップ、スペアチューブ
価格:¥1,650 (税込)
<特徴>
☆イージーペインター本体(エア缶+塗料吸上・噴射部)に希釈した塗料を入れた専用ボトルを装着するだけで、缶スプレーと同じ感覚で簡単に吹付塗装ができます。
☆複数のボトルを用意することで、簡単に色を変えて塗装作業できます。
☆スプレー缶よりも細かい粒子です。
☆手入れが簡単です。
▲パッケージ裏面の「使い方」です。
☆専用ボトルには6ml程度(7分目くらいまで入れた状態)入れられます。
☆鉄道カラー(18ml)の場合、推奨されている塗料1:溶剤(うすめ液)1~1.5で薄めたとすれば、36~45ml程度になりますので、専用ボトルに入れると6~8本分相当となり、20m級車体のボディだと8~10両分程度吹付塗装できる計算になります。(車体形状、塗装色、吹付方によって差は出ます。)
▲イージーペインターでA4サイズの紙に吹付塗装した例
☆塗装面から距離を取ることで写真のような多彩な吹き方ができます。
▲缶スプレーでA4サイズの紙に吹付塗装した例
☆一見、イージーペインターと同様に見えますが、粒子がやや大きく見えます。
<使用上の注意点>
▲噴射ボタンを半押し(左)、と全押ししたときの比較
※缶スプレー同様、噴射ボタンを中途半端に押し込んでも(半押し状態)、エアの出る量を少なくするような制御は難しく、エアの出方が不安定な状態となります。
その結果、写真左のように塗料が細かい霧にならず、大きな粒子のまま塗装面についてしまうことがあります。
比較として、写真右側は噴射ボタンをしっかり押した状態で塗装したものです。塗料が細かい霧状で吹き付けられているのが分かります。
このように、イージーペインターや缶スプレーの場合、エアの量、塗料の出る量をコントロールすることはできませんが、塗装面から適切な距離、適切な速度で動かしながら塗装することで広い面積でも均一で素早く吹付塗装することができます。
▲イージーペインター付属の取扱説明書
※吹付塗装方法のコツについては「④のスプレーしてみよう!」を参照ください。
※エア缶は消耗品ですので、エアの圧力が減ったら別売のスペアカートリッジに交換します。
EP-02 スペアカートリッジ
- 品番:83102
- 内容量:スペアカートリッジ(LPG 80ml)×2本
- 価格:¥1,760 (税込)
☆今回紹介した「イージーペインター」を使えば、
①缶スプレーで発売されていない色を吹付塗装できます。
②自分で調合した色も吹付塗装できます。
③塗料とうすめ液の比率を自由に変えられます。
④缶スプレーよりも粒子が細かい吹付塗装ができます。
※缶スプレーの場合、吹付塗装に必要な色全てを缶スプレーで用意する必要がありますが、イージーペインターであれば、ビン入り塗料とうすめ液、予備のエア缶(スペアカートリッジ)を用意すれば良く、たくさんの色を使う場合はコストパフォーマンスが高いと思います。
☆吹付塗装に適した鉄道カラー(ビン入り塗料)の製品情報はこちらです。
■鉄道カラー <C-01>~<C-50>・・・各¥385-(税込価格) ・・・発売中
製品情報/鉄道カラー(C-01~20)
※<C-33>と<C-34>は鉄道カラー(ビン入り塗料)での製品設定はありません。
※<C-38>赤14号は、生産終了品です。
※<C-51>ステンレスは、2022年11月発売予定です。
※今回紹介した鉄道カラー(ビン入り塗料)は、グリーンマックス製品を取り扱っている各販売店様で発売中です。
※店頭在庫の有無は、各販売店様へお問い合わせ願います。