本社・商品企画部の牛久保です。
今回は「客車の形式」について解説・紹介します。
▲写真はオハネフ12形 /「着色済みエコノミーキット」の組立例
昼行・夜行・寝台客車が全盛だった1950~1970年代にくらべ、現代では客車はごくわずかとなり、クルーズトレインやイベント車両でしか見ることが出来なくなりました。
表題の「オハネフ」は客車の形式を表す記号で「重量」と「用途」を表すカタカナ文字としたもので、
「オ」は積車重量(乗客や水、装備を含めた重量)が32.5トン以上37.5トン未満を示します。
「ハネ」は寝台車(B寝台)を示し、
「フ」は緩急車(車掌室があり手ブレーキと車掌弁が設置されている車両)を示します。
また、「ハネ」の「ネ」は「寝る」のネが由来となっています。
ちなみに「ハネ」が何で寝台車(B寝台)を表しているというと、「ハ」は客室の等級制を表す記号であり、戦前・戦後はイ・ロ・ハの順で「1等」・「2等」・「3等」といった3等級制のクラス分けをしていました。1960年に2等級制に移行した際に「イ」が廃止となり、ロが1等、ハが2等、寝台車の場合「ロネ」は1等寝台、「ハネ」が2等寝台となりました。
さらに1969年のモノクラス制に移行後は、ロはグリーン車、ハは普通車となりました。
一方、寝台車の場合「グリーン車」、「普通車」とは呼称せず、「ロネ」が「A寝台」、「ハネ」が「B寝台」と呼ばれるようになりました。
そうすると「オロハネ」という形式の客車は積車重量32.5トン以上37.5トンでA寝台とB寝台がある客車であることがわかります。
このように客車の場合は形式に用途だけではなく積車重量を示す記号が入っているのが特徴で、牽引する機関車が何トン牽引することになるのかすぐにわかるようになっています。
▲写真はスハネ16形 /「着色済みエコノミーキット」の組立例
「スハネ」だと意味はなんでしょう?
また、スハネにつづく数字「16」にも意味があります。ぜひ調べてみてください
▲今回紹介した客車形式の着色済みエコノミーキットは4月発売予定です。
商品概要はこちらです。
http://www.greenmax.co.jp/Product_outline/product_outline_GM11043-11048.pdf
※今回紹介した商品は、グリーンマックス製品取扱店で販売予定です。