商品管理部名野です。
さて、ゴールデンウィークも折り返し地点です。皆さんいかがお過ごしですか?
連休中は、レンタルレイアウト等で車両を走行させる機会も多いと思います。
今回は、コアレスモーター動力搭載の製品のメンテナンスについてお伝えします。
レール→車輪へと通電し走行するNゲージ車両については、走行を続けていくと次第に走行性能が悪くなってきます。
そのまま放っておいてしまうと、モーターや駆動部に思わぬ負荷をかけてしまい、動力車が壊れてしまう事もあります。
そうなる前に、メンテナンスをして快適な状態を保つようにしておきましょう。
〇車輪のヨゴレ
通電状況に大きく影響する箇所ですので、走行させたあとは必ずチェックしましょう。
軽度なものであれば、市販のクリーナー液を使用すれば落とせます。
クリーナー以外にも、「無水エタノール」が洗浄に使えます。
薬局などで500mlで1200円程で買えますが、ボディ等の塗装面に付くと変色することがあるので、取り扱いには少し注意が必要です。
車輪は台車の底面にあるカバーパーツを外すと取り外しできます。
外して直接汚れを拭き取りましょう。
〇駆動部のホコリ
車輪が綺麗でも、ギアや車輪の先端部にホコリが噛んでしまうと動きが悪くなります。
じゅうたんの上にレールを敷いているような環境は特にチェックしておきましょう。
今まで通過できていた勾配区間で、登れなくなってきたときは大抵これが原因です。
ホコリのチェックは、動力台車を分解します。
ギアの根元に絡んだホコリは走行性能に影響しますので、見つけたら取り去ってしまいましょう。
先の細いピンセットなどがあると便利です。
あと動力車だけでなく、トレーラー車両もチェックしておきましょう。
車輪先端と集電板の間にホコリを噛んでいることが多いです。
ここも走行性能に大いに影響しますので、動力車にホコリ噛みがあったら必ずメンテナンスしましょう。
〇注油について
よく動きが悪くなったらすぐに液体系の油をさす方がいますが、かえって悪くなってしまうことが多いです。
通常の使用方法であれば、ほとんど注油する必要はないのですが、状態によって適宜使用した方が良いことがあります。
注油する時のオススメは、ペースト状のグリスです。
ギア部が乾いて見えた時に、ほんの少量付けるだけでOK。
ギアのどこか1箇所に塗ったあと、少し走行させれば駆動部全体に行きわたります。
付け過ぎると通電不良の原因になりますので、ご注意を。
普段のメンテナンスは、走行後に今回ご紹介した内容を行っていれば、通常問題ありません。
車輪や軸受け部分は消耗品のため、これらが劣化した際や、通常メンテナンスで解決しない場合は、部品交換等の修理が必要になります。
定期的なメンテナンスをしておけば、車両自体も長持ちしますし、そう費用も掛からず済みます。
車両を走行させたら、こまめなメンテナンスをしておきましょう!