勘合の確認-京急600形-

スタッフブログをご覧のみなさま、こん××は。

商品企画のSです。

    

次々と試作部品が届いては勘合確認…の連続ですが、今回は側面ガラスが届きましたので、皆様にご覧頂きたいと思います。

607編成 1999年頃

     

ご覧頂いておりますのは、中間車用ガラスです。まだ、部品番号も彫刻されていない成型品。

    

この画像でお気づきかもしれませんが、客扉間の客窓部にピラーの彫刻が省略されています。

その理由としては、2010年10月15日のブログでご案内させて頂いている通りでございまして…

     

>■側面ガラスのピラーは、製造の都合上により印刷表現(※)といたします。

>※1:こちらは、4次車以降に座席配列変更に伴いピラー位置が変更になっているためで、両製品に柔軟に対応させるための対策となります。

     

…どうか、ご理解頂きたいと思います。

     

一方、こちらは乗降扉部のアップです。

今回初めての試みで、縁の幅が0.2mmを切る細さになっており、より繊細さを醸し出しています。

    

ご覧頂いております画像のように、幅が30mmに満たない窓縁を再現いたしました。

     

では、実際に取り付けてみました。

まずは側面から。

    

 

続いて、やや俯瞰で撮影。

    

そして…

正面です。より判りやすいように、このようにスキャニングしてみました。

なお、意匠確認を行うために、それぞれの窓縁に、アクリル系塗料にて色差しを行っています。

     

更に、客室窓と乗降扉における窓の高さとの関係を確認が容易に出来るように、線で結んでみました。両者の位置関係がお解かり頂けると思います。

          

実物においても、ご覧の通りになっています。ほんの僅かであります。

    

ほんの僅か…です。

    

この「ほんの…」を反映させるか、それとも見なかったことにするか…

     

数日間悩みに悩んだ結果、コアな京急ファンの皆様なら、きっと理解して頂ける…と判断し、設計に反映しました。

          

これは、ある意味で「冒険」だったかもしれませんが、これを反映したことで、1セットでも多く売れるか…そうでないかが決まる場合があります。

    

勿論、これは他のアイテムにも言える事で、あるアイテムに関しても同じように悩みました。そんな苦難を乗り越えて、様々な商品が生み出されます。

     

楽に思えて、裏では苦労しています。この苦労が報われるような商品を、私社員一同、日々頑張って参りますので、これからもグリーンマックス及びクロスポイント商品の変わらぬご愛顧、よろしくお願いいたします。

          

それでは、良い週末をお過ごしください。

今日はこの辺で…Sでした。

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