毎度ご愛読ありがとうございます、営業企画の加藤です。
今回はお気に入りの車両をタッチアップで仕上げてみようと思います。
加工のヒントとなりますので、実践される方はあくまでも自己責任でお願いいたします。
さて、取り出したるは「クモニ83-100」です。これはアタシのコレクションですので好き勝手にいじり倒すつもりでいますが・・・
▲実はもうタッチアップが終わった状態だったりします。
え?どこを何した!?
お手になされてる方はだいたいお気づきでしょうけれど、この製品に限らずとも、ディテールの関係により印刷で色が入らない部分がどうしても発生してしまいます。
▲クモニ83でいうと前面の矢印部分が最も目立ってしまった箇所になります。
青色15号の塗装部分は印刷で表現されているわけですが、平面にはキレイに印刷されますが、やはり凹凸のある面はそこにインクが回りこまないのがネックなんですね。なお、吹き付け塗装の場合は更にコストが倍になるので最近では滅多に行わなくなりました。
さて、印刷の乗らなかった部分はおそらく「色ハゲしてるよ~!」と思われるでしょう。
ここは認めざるを得ません。あくまでも仕様とさせていただいております。
・・・でもなあ、と思う方。もうここはひとつタッチアップでカッコ良く仕上げようではありませんか!
で、用意したのはビンカラー塗料。
▲でっかく○×をつけましたが、予め言っておきますとGMカラーの青15号と印刷部分の青15号は色が異なります。
理由は、印刷のインクと塗装用の塗料では成分性質が異なり、一致させにくいためです。
左のカラーは「FARBE」の青15号です。比較的近いのですが、ちょっと明るいのでほんの数滴、濃い目(ダークブルー系)の青を添加するとちょうどいい色になると思います。FARBEの特徴は発色が鮮やかなところ。あまり鮮やか過ぎても合いませんので、少しばかり調色する必要はあります。
▲色は小皿で調色して、適合した色ができてから塗りましょう。
極細の面相筆を使いましょう。こういうところで吹き付け塗装しても手間ばかりで失敗のリスクも高まってしまいます。
塗料は少しだけゆるめに作っておくといいですよ。筆先に糸を引くようだと濃すぎで、吹き付けに使うようなシャバシャバでもだめです。
本来ならユーザーに委ねる部分でないことは重々承知のことですが・・・
ちなみに2両あるうち1機は103番に改番しようと企んでたりします。
デハ!