ATS地上子の作例

 出荷担当の関根です

未塗装ストラクチャーキット

No,2181 キュービクル・継電箱・地上子の中から 地上子を紹介させてください。

 

ATS地上子とはATSシステム(自動列車停止装置)などで車上子(車両側)との間で情報を送受信するために,地上に設置された装置のことで、機器内に電線をループ状に巻いたコイルなどで構成されており、軌間内の枕木に取り付けられています。

 

No,2181  キュービクル・継電箱・ATS地上子 ¥630(税込み)

前回はこのセットよりキュービクルの作例をご紹介させていただきました。

 

同じランナーが3枚入っており、1セットで地上子は

18ケ製作できます。

 

まず下塗りの為

GMスプレーNo,10 黒にてランナーごと表裏を塗装しました。

プラスチック用ニッパーでゲートを切断します。

ランナーから切り出し

ゲートをカット

パーツをつなぐゲートを切り離します。

今回小加工紹介にて切り離した本来不要になる部分を使ってみましたので

一時保管します。

 

 ゲート部分をデザインナイフとやすりを使って処理しました。

 

 

以下は小加工例です。

実物はかなり薄く、上面の十字マークは僅かな凸 (凹も存在)

表面の十字型モールドを低くする為やすりがけしてみます。

完全になくならない様にゆっくり様子をみながら行いました。 

 

パーツを薄くする為裏面をやすってみます。

指の腹に挟んで均等に力を入れ、水平に注意しながら

行いました。

 

1・加工前

2・十字を低くし、裏面をやすったもの

 

これで終わりにするつもりでしたが

 

本体表側も薄くしてみたくなりました。

そのままやすりがけをすると十字モールドがなくなりますので

平ノミを使って、十字を一旦そぎとります。

 

裏面と同じ要領でヤスリがけします。 

               

そぎ落とした十字モールドを中央に戻し、

流し込み接着剤をほんの少し付け、ピンセットを使って

位置の微調整をしました。

 

1・未加工

2・裏面と十字モールドをやすりがけ

右・両面やすりがけ

 

ゲート処理、小加工が済みましたので再度下塗りの黒をスプレーしました。

黒の乾燥後、本体色をエアブラシにて塗装します。

地上子なら白でバーと塗って終了 とはせず 実物を参考にしてみます。

新品設置時は白ですが、時間の経過、設置場所により

違う色に見えます。

作例紹介ですので今回4色を使って比べてみました。

 

GMカラー

No,37 白3号     No,21 アイボリーA(小田急車両他用)

No,14 灰色9号    No,19 ベージュA(西武車両他用)

上記をエアブラシにて塗装しました。

左から No,37  No,21  No,14   No、19

      白    アイボリー  明灰色  ベージュ

 

基本塗装後、色さしをします。

固定ボルトは本体色ではなく無地の鉄のようです。

ここは黒の油性ペンでモールドの突起を塗ってみました。

 

ボルト付近の黒ずみを表現する為

タミヤ エナメルカラーの黒と赤茶色、薄め液を用意し

面相筆で塗ってみました。

1・塗装前

2・塗装後 

 

 

この地上子にはゼブラ模様がついています。 

他ストラクチャーキット付属のステッカーから、この模様がある部分を

適当な大きさに切り出し

上面をやすった物に貼って再現してみました。 

 

本体が緑色で「速照」の文字があります。

GMカラーNo,30 ライトグリーンA(東急車両他用)で

塗装してみました。 

 

車両キット付属の車両マーク(インレタ)のあまり部分で

それっぽく表現

 

パーツの切り出し時に取っておいた不要パーツを

薄く加工した地上子の裏に接着して

枕木から浮かせてみました。

左・枕木に直接設置      右・浮かせる加工済み

 

厚みを目立たなくするもっと簡単な方法として

下辺周りを黒く塗装してみました。

1・塗装前

2・下辺を黒く塗ったもの

  

これで完成としました。

 

▼実物例

東武野田線大宮駅

 

継電箱の作例につづきます。

 

 

Comments are closed.