修理部 名野です。
こちらで少し話題に出た、「パーティングライン」
今回はこれの消し方についてお伝えします。
パーティングライン、単語としては割りと良く出てくるかと思います。
プラスチック成型品には、必ずコレができます。
ある意味宿命とも言えます。
連結器パーツなどで正面にできているものは、目立ってしまうこともあります。
こういった、床下機器のパーツにもよくあります。
このままよりは、もちろん無いほうが見栄えが良いです。
で、このパーティングラインの消し方。
雑誌等では、良く「カッター等で削り落とす」という書き方がされていますが、
実際はどうするのか。
実践してみましょう。
用意する道具はこちら。
これだけで十分です。
「こそぎ落とす」という表現も良く見かけますが、やり方はいたって簡単。
カッターの刃を立てて、削りたい箇所をなでるように削るだけ。
コツは、あまり刃を立てすぎないこと、及び力を入れすぎないこと。
やりすぎると深いキズになってしまい、かえって修正が大変になります。
様子を見ながら少しずつ作業しましょう。
できあがりがこちら。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、
連結器パーツもこの通り。
カッターで削っただけでは、表面がややケバ立っているので、
目の細かいヤスリ(#1000~2000程度)で軽く仕上げておきます。
さらにこの上から塗装をすると完璧です。
地味な作業ですが、やっておくとチラリと見えたときの見栄えが違います。
このやり方の利点ですが
●平面を出しやすい
●目的の箇所だけをピンポイントで削れる
欠点としては、カッターの刃の切れ味が悪くなるので、
この作業をした後は、刃の交換をオススメします。
また当然ですが、塗装済みの部品に施工すると、再塗装が必要になります。
パーティングライン消し以外にも応用の利く技術です。
ワンポイント加工として、お試しあれ。