修理部 名野です。
動力メンテナンス法 第4回。
前回はこちら
分解した状態の動力台車です。
今回は分解したついでに、各部ギア類を見てみます。
チェックポイント③:各ギア部の磨耗
ギアがある場所は矢印の5箇所
・二段ギア
モーターの回転を車輪に伝えるための重要部分。
ギアの中で一番磨耗しやすいです。
・ギア(二組)
二段ギアから車輪へ回転を伝達する部分。
片方なくなると走行性能が半減。
・ギア付き車輪
モーターの回転が最後に伝わる部分。
ここはギアよりも集電部分の消耗が早いです。
・ギア付き車輪(ゴムタイヤ付き)
スリップしないためのゴムが片方ついてます。
動力台車ひとつにつき、一箇所にあります。
オマケ情報:動力台車の車輪径は5.6mm。
各ギアパーツは、サイズが小さいので、紛失に注意!
大きさはこれくらい。(比較対象ボールペン)
このサイズなので、ちょっとしたホコリや繊維一つで動きが悪くなります。
また、プラ成形品なので、ピンセットなどでつかむ際は、
歯をつぶさないように気をつけましょう。
チェックする項目は、
・歯車の形状(欠け、削れはないか)
・ホコリの詰まり(歯車の隙間等)
・軸受け部分(穴が拡大していないか)
絨毯(じゅうたん)上でフロア運転をしている場合は、
細かい繊維を特に巻き込みやすいので要チェックです。
ここもこまめなチェックとメンテナンスをしましょう。
また、長いこと運転していると段々とギアが磨り減ります。
ギアの歯が写真状態から少しでも減っていたら交換時期です。
ここまでの部分のメンテナンスは、慣れてくると簡単にできるようになります。
また、各部品はグリーンマックス・ザ・ストア各店で販売しています。
お求めの際は、お尋ねください。
次回は、組み立てと油差しの注意点です。