高松琴平電鉄1300形塗装済キットを組もう【後編】

(か)です。今日もご覧くださり、ありがとうございます。

 

グリーンマックスから発売の新製品「高松琴平電鉄1300形」塗装済みキットがいよいよ発売です。

早速ですが、引き続き組み立て方の続編をご覧ください。(前編はこちら

はじめに申し上げておきますが、今回も画像&文章多めになっております。予めご承知おき願います。

それでは・・・

▼まず、トレーラー車(1303)に使う床板のうち、上(室内側)の角部分を切り落とす必要があります。説明書をよく見て作業してください。

 この角部分がテールライトレンズと干渉してしまうので、カット処理しておきます。

▼画像は片方だけカット処理した様子です。左の角は未処理の様子。

 このようにカット処理しておけば大丈夫。

▼トレーラー車の床を組み立てます。パンタ無し車「1303」に使う足回りです。床板は上下に2分割となり、その間にウエイトを挟み込みます。

 ウエイトを入れないと、車体が軽すぎて走行時に支障をきたします。

▼台車の軸部分をネジで締め、台車と床板を固定します。締め過ぎるとネジが利かなくなってしまいますので、「きつくなった」と感じたところまでで終えます。

 締め過ぎに要注意!

▼プラスドライバーは、精密ドライバーの#1が使いやすいでしょう。

 100円均一などでも手に入りますね。

▼前面側の台車のカプラーポケット部分が不要なので、切り落とします。車輪を外し、カプラーポケットの根元辺りからカット処理します。

 車輪は軸部分を少し拡げると簡単に外すことができます。軸先端は尖っているので注意。

▼この辺りをカットします。画像のようにニッパーで切ることができます。ゆっくりと力を掛けると万一の“割れ”を防ぐことができるでしょう。

 ゆっくり力を入れて切ります。

▼カット処理を終えたら、車輪を元に戻します。

 実は車輪には向きがあります。

▼軸の周りの処理の違いがお分かりいただけますでしょうか。ひとつの台車に2軸の車輪が付いていますが、その車輪同士が同じ向きになるように車輪をはめ戻します。向きが分からない場合は、外していない方の車輪の軸を少しだけ外し、軸周りの処理を確認して、向きを揃えましょう。万一、車輪の向きが揃っていないと、集電を行なった際にショート(短絡)を起こしてしまうのです。

  軸周りの処理の違い。

▼次にダミーカプラーを組み立てます。胴受けパーツは、形状がよく似た2種類がありますのが、ここでは「B」を用います。

 切り出した「B」の胴受けパーツ。上に見える「A」の胴受けは本製品には使いません。

▼台座、連結器、胴受けを組み合わせます。台座と胴受けのはめ合わせが若干緩く感じますので、接着剤で固定しておきました。

 筆先の丸い部分に流し込み接着剤をチョン付け。

▼組み上げたダミーカプラーを床に装着します。床先端部のツメを利用し固定します。接着の必要はありません。

 トレーラー床に装着したダミーカプラー。

▼動力ユニットにも同様にダミーカプラーを装着しますが、そのままでは台車のカプラーポケット部分と干渉してしまうので、画像のようにカプラーポケット部分をカット処理します。台車部分をユニットから外した方が作業がしやすく、台車を左右に傾け片側のツメから外すようにします。

 この位置辺りでカット処理。

▼処理が雑だったため、まだダミーカプラーに触れてしまう危険があります。

 これではまだ触れそうです・・・。

▼改めてカプラーポケットのカット処理を行ないます。

 干渉しそうな部分をきれいにカットします。

▼画像中央の金属フレームを押さえている部分を切り落としてしまわないように注意してください。

 金属フレームの角の上に引っかかっているプラのツメ、これがなくなってしまうと大変です。

▼ 真横から見ると・・・台車とダミーカプラーの間がこのくらい確保できました。これならカーブも安心して走行できます。

▼続いて床下機器パーツです。ランナー枠から切り出したゲート口が平らになるようにカッターの刃先などで処理します。刃物の取り扱い要注意!

 この処理がなされないと、床に接着する際、干渉して真っ直ぐに取り付けることができません。

▼左右の向きに注意して、床下機器を床に接着します。

 床下機器パーツは着色可能な素材です。事前に塗装しておいても良いでしょう。

▼動力ユニットにも同様に床下機器を接着します。こちらは異素材(プラと金属)を止めますので、ゴム系接着剤が有効です。

 完成はもうすぐです・・・。

▼床下機器を接着した床と、ボディを合体させます。接着剤は必要ありません。

▼きちんと収まると、ボディ内部のツメが床に掛かり固定されます。

 正しく装着された床。

 正しくはめられていない場合、ボディが膨らんでしまいます。

 

これでひとまず車体が組み上がりました。ここで完成でも良いのですが・・・、最後の仕上げを行ってまいりましょう。ここからの作業をするしないでは、作品の見た目が全然違ってきます!

▼付属のステッカーを使って、作品に表情を与えましょう。まずは行先方向幕。お好みのものを選び、カッターと金尺で切り出します。

 刃物の取り扱い要注意!

▼所定の位置に貼付します。説明書の図や、箱の写真、実物などを参考にしてください。

 人形に目を入れるような作業にも見えますね。

▼前面の幕が左右共に表現されました。断然、引き締まって見えます。

 ステッカーを貼る前に、幕内部を黒色で塗装しておくと、更に効果的でしょう。

▼側面の行先もこのように・・・。銀色の輪郭に合わせ、ステッカーを貼付していきます。

 水平垂直に気をつけて・・・。

▼「乗務員室」、「車椅子マーク」、「銘板」など、極微細な表記が手軽に表現できます。

 「ことでん」の文字とマークは予め印刷されています。

▼優先座席マークは実車に倣い、窓ガラスに貼付します。「マタニティマーク」も表現!きちんと優先座席マークの左右に作り分けられています!

 すっかり普及した「マタニティマーク」。モデルでもきちんと再現しています。

▼ステッカーには、長尾線の立体交差事業が完成したことを記念して掲げられたヘッドマークが収録されています。せっかくなのでこれも貼ってみましょう。カーブをフリーハンドでカットするのは至難の業。そこで、身近にあるカーブをあててカーブをきれいに切ります。

 金尺の端をあてがってみました。

▼前面に掲げたヘッドマーク。う~ん、実車っぽい!よくよく調べたら、印刷してあるこの番号の編成に、このヘッドマークが掲げられていたようです。

 なかなか存在感のあるヘッドマーク。気が変わったら簡単に外すことができます。

 

前編、後編と2回に分けてご覧いただきました「高松琴平電鉄1300形」の組み立て、短編成で塗装印刷済みということもあって、とても気軽に工作を楽しむことができました。

今度のお休みは、琴電でお手軽工作を楽しんでみてはいかがでしょう。

秋の夜長、趣きある2両編成に乗って高松琴平を旅しましょう!

 

とんでもなく暑かった夏から涼しい風の秋へ・・・、いつの間にか“温かい”食べ物が恋しくなりますね・・・。

琴電・・・四国高松・・・といったら!

 画像提供:日本橋店T

長文お付き合いくださり、ありがとうございました。

それでは今日も、素敵なホビーライフをお過ごしください。

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