今週末よりグリーンマックスから発売の塗装済キット新製品「高松琴平電鉄1300形」、完成までの一連の組立作業をご覧いただきます。
ビギナーの方に向けた画を心掛けましたので、少々画像が多めです。予めご了承願います。それでは早速・・・
まずは使う工具です。
説明書の記載どおりですが・・・プラモデル用ニッパー、プラスドライバー、カッターナイフ、ピンセット、金尺(15cm程度が使いやすい)、ゴム系接着剤、プラモデル用接着剤。・・・あとカッターマット。これらが必要です。いずれもストアー各店で常時取り扱いしています。お近くの模型店でも揃うと思います。
続きまして、セットの内容です。
▲ボディ。同じ物がふたつ入っているように見えますが、妻面の上縁に「屋根上配管」があるかないかの違いがあります。
▲渡り板パーツ。前面の中央下部に装着します。倒した状態と立ち上げた状態を選べますが、実車では通常、倒した状態が多いようです。
▲前面ガラスとヘッドライトレンズの各透明パーツ。ヘッドライトレンズパーツは極小で紛失の恐れがありますので、2ケ多めに入っています。
▲側面ガラス。サッシの銀色とHゴムの黒色が印刷済みとなっています。
▲妻面ガラス。こちらも銀色のサッシ印刷がなされています。左右の配置に決まりがあるので、説明書をよく見て、ひとつずつ装着するのが間違いないようです。
▲屋根と屋上機器。カッチリとした配管モールドが好印象です。クーラーパーツには向きがあるため、誤装着をしないよう、取り付け穴の大きさが大小としてあります。
▲トレーラー車(モーターを組み込まない車両)用の床板、台車、床下機器・・・いわゆる「足回り」。台車は、先の京急1000形塗装済キットで新規製作された「TH-1000」が、実物に倣い採用されています。床板、床下機器はいわゆる汎用品です。「床下機器に拘りたい」という方は、パーツプロショップにあるバラ売りの床下機器がオススメです。
▲動力ユニットと床下機器、手前はダミーカプラーの台座パーツ。動力ユニットの片側の台車カプラーは、予めカット処理がされています。
▲ダミーカプラーと胴受けパーツ。こちらも汎用品で、このキットには使わない部品も含まれます。使わなかった部品も捨てずにとっておくと・・・いつか役立つかも知れません。
▲お馴染みステッカー。行先方向幕の特徴的な書体は、眺めているだけで“トリップ”できてしまいます。オマケの収録も毎回楽しませてくれます。
工作は、同梱の説明書の順序に沿って進めて参ります。
▼まずは前面ガラスの装着。ボディの下側から差し込みます。
▼別売のライトユニットG(GREENMAX NO.6507/2ケ入/本体価格¥1,800)を組み込む場合は、予め前面ガラスのテールライトレンズ部分を切り落としておく必要があります。
▼続いて妻面ガラス。市販の「流し込み」接着剤で固定する場合は、部品をしっかりとはめ込んだ後、極少量の塗布で仕上げるようにします。はめ込みが浅かったり塗布量が多過ぎると、思わぬところに接着剤が流れ出したり、パーツが溶け出したりする恐れがあります。
▼次に側面ガラスをはめます。「1303」の場合、動力ユニットを組み込みますので、側面ガラスパーツの一部をカット処理する必要があります。説明書をよく読んで、カット箇所を間違えないように・・・。
▼側面ガラスをボディへ装着します。ボディの内側から差し込み、ガラスの上辺をボディ内側のツメに掛けるようにはめ込みます。↓画像参照。
説明書[1]の作業はここまで。これを2両分行ないます。
▼続いて屋根。先述のとおり、クーラーパーツには向きが決まっており、その向きが間違えないよう、取り付け脚と屋根の穴が大小で作り分けられています。穴の位置に従って装着します。接着剤の必要はありません。
▼クーラーパーツは、屋根にしっかりと押し込みます。屋根から浮いた状態では、まだはまりきっていません。また、2箇所の取り付け脚は真っ直ぐに2箇所同時に押し込むようにします。
▼パンタグラフの傍に配置するヒューズボックスは、部品そのものが小さいので紛失しないよう注意して切り出します。画像のようにカッターで押し切る他、ニッパーでパーツを押さえながら切り出す方法のも有効です。
▼大小ひとつずつ装着します。それぞれの位置を間違えないよう、説明書をよく確認してください。ヒューズボックスは少し浮いた状態が正しく、箱から生える2本の脚が少し見える位置でとまるようになっています。接着剤で固定しなくても納まりは良いですが、知らぬ間に外れてしまわぬよう、2本の脚の先端に少量の接着剤を塗布して固定しても良いでしょう。
▼ヒューズボックスの隣にはパンタグラフを装着します。屋根に開いた取り付け穴にパンタグラフの取り付け脚(2本の長い脚)を真上から差し込みます。接着の必要はありませんが、必要以上に押し込みすぎますと、パンタグラフが変形&破損してしまいますので、ご注意ください。
▼屋根にひととおりのパーツが装着できましたら、ボディに装着します。要所に固定のツメがありますので、その真上を指で押しながらはめ込みます。パンタグラフ周辺は押し込み加減に注意してください。くれぐれもパンタグラフ自体を押してしまわないよう・・・。また、前寄り付近は、押し込み過ぎると沈み込んでしまいますのでこちらも注意。力任せはNGです。
ここからは前半の山場です。「ちょっと疲れたかな」とか、「今夜はもう眠いな」という場合は、また明日にしましょう。それくらい細かな作業に取り掛かります。
▼ヘッドライトレンズを装着します。別売のライトユニットの装着するしないに関わらず、ヘッドライトのレンズ部分はクリアーパーツで表現します。まずは前面ガラスパーツの枠に収録されているレンズを切り出します・・・。切り出した拍子に弾いて飛ばしてはorzですので、画像のようにセロテープに手伝ってもらうと良いです。これなら“ピンッ”というアクシデントを回避できます。
▼無事切り出したレンズパーツを今度はピンセットで摘み上げるのですが・・・、ここでも“ピンッ”という可能性がありますので、前に裏方Iが紹介していました「トリモチ」でアクシデントを回避します。↑でレンズの切り出しに使ったセロテープを粘着側を外巻きにして簡易トリモチを作り、それをピンセットで摘んでレンズパーツを拾い上げます。・・・慎重に慎重に。レンズの差し込み部分には、極少量のゴム系接着剤を塗布しておきます。
▼続きまして、前面の渡り板をやっつけてしまいます。先程のライトレンズパーツ同様、切り出し時に“ピンッ”とやってしまわないよう、下にセロテープを貼ってからカットします。この渡り板、セットの中にもうふたつ入っているのですが、残念ながら塗装がされていませんので、「予備の予備」位に考えることとします。
軽い力でカットできます。
▼少量のゴム系接着剤を塗布し、前面貫通扉の下に接着します。「立ち上がった状態」も選択できますが、通常は画像のように「倒した状態」のようです。
▼真横から見て渡り板が水平になっている事を確認します。
・・・ボディ側の工作はひとまず完了です。
前置きさせていただきましたとおり、大変沢山の画像&長文となりました。
後半は、下回りと仕上げをご覧いただき、ひとまずここまでとさせていただきます。
それでは。