スタッフブログをご覧のみなさま、こん××は。
Sでございます。
都営5000形の四方山話を展開しておりますが、今回は予告していた「異端児」について触れたいと思います。
5023号車ほか6両編成。2両目に連結されているのが、あの有名な…?
さて、この5000形は総数152両が製造され、より複数の同一車種であれば、何らかの仕様変更が生じたりする場合があります。
例えば・・・?
・5033、5037、5040、5061各編成などにおいて、5200形と形状が似ている客扉を使用している。
(↑=客窓が一回り小さい)
・(再掲)5065号車の先頭部において、向かって左側の識別灯が中央寄りにずれている。
・5029編成において、客扉部のみの飾り帯が撤去されている。
などなど・・・
その中でも、特に知る人ぞ知る「異端児」的な存在は・・・?
中間車化された5024号車。
5024号車とは・・・元々は2両固定編成で落成された先頭車でしたが、1972年、京成線内の踏切(恐らく四ツ木2号=平和橋通り)においてセメント車と衝突してしまい、先頭部を大破しました。復旧に際して、その当時は6両運転が基本となっていたためか、復旧と共に中間車へと生まれ変わりました。
また、該当車両が先頭車だったこともあり、肩の部分のルーバーが中間車と違って1箇所分少ない(先頭車=25箇所、中間車=26箇所)訳で、復旧の際、態々その箇所が延長されることは無かったため、かつての先頭車の名残を残す結果にも繋がりました。
と、いう訳で、再び実車画像の登場です(笑)
パッと見では分かりにくいと思います。
では、どこが復旧箇所かと言いますと・・・画像拡大!
ちょっと・・・分かり辛いですよね。。。
でも良く見ると、肩のルーバーが1箇所分少ないのが確認できます。
私も、もう少し早く生まれていれば資料採集を行っていたと思うのですが、その頃は「調べる」概念が無かったため、後々後悔する結果になりました。なので、該当箇所の画像はありません。。。
参考までに、純粋な中間車の車端部はと言いますと?
こんな感じ。
ルーバーが、車端部まで到達しており、吹き寄せ部分も先頭車に比べて厚くなっています。
参考として先頭車のサイドです。ルーバーにおいては、1箇所少ない25箇所になります。
それでは、そんな訳で・・・試作ボディーを使用して、早速切り継いで作ってみました!!
と、言いたいところですが、そんな時間と気力が無いので、CGで作ってみました(笑)
すると、こんな感じになります。
上の画像と違いが分りますか?
「えっ?」と思われた皆様のために、両者を比較してみましょう。
画像左=オリジナル、画像右=中間車化改造部分
いかがでしょうか?
オリジナルに対して違う点として、種車が先頭車であったため…
①ルーバーが、1箇所分少ない
②窓配置が車端部へ寄っていることにより、その分改造部分の吹寄せ部が大きく開いている
こんな感じになります。両者を足して、2で割った感じと言ったところでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
「へぇ~」と思われた皆様も多いと思います。
もしも、もしもですよ!「作ってみたい!!」と言うコアなファンがいましたら、これを参考にハードな工作を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
でも、それ以前のお話として、都営5000形 未更新車・旧塗装 が、いよいよ月末に出荷になります!出荷・発売まで、今しばらくお待ち頂きたいと思います。
長々と失礼いたしました。それでは、また。