毎度ご愛読ありがとうございます、商品企画のKです。
青い客車のキットについてはこれまでスユニ50やマニ44、スユ16などを紹介しましたが、今回はオユ14のキットで作れるほかの形式についても触れながら工作のポイントを挙げてみます。
▲No.142「オユ14」のキットです。
前回は「スユ16」の作例として紹介しましたが、今回はオユ11にしてみようと思います。
▲このキットは実車と違って明り取り窓(細長く連なっている窓の部分)の数が1つ不足しています。
画像の下段のパーツがそれに当たります。
6つ並んでいるべきところが5つなので、実車通りにするには増設してやる必要があります。
5個の車両もあったってことでしょうか?少なくとも資料を漁ってみると6つが標準のようです。
▲ではどうやって窓を再現するかというと、キットのディテールと同じサイズのプラ板を切り出します。
0.25tぐらいのもので構いません。いずれにしても加工の際に薄く削りますのでこのぐらいの厚みでいいでしょう。
▲所定の位置に接着します。しっかり固着するまでは放置します。
▲キットの状態では明り取り窓が塞がっていますので、開孔してディテールアップを図ります。
増設窓も同じように孔をあけてやります。
▲孔の大きさが均一になるように慎重に削りだした後、窓枠を薄く削ってキットと同じになるように調整します。
非常に細かいので難しいところでもあります。
▲開孔した窓枠の裏からは曇りガラスを仕込むため、ちょうど窓の位置の成型部分をノミなどで削り込んでおきます。
こうしておくとガラスが奥まり過ぎない位置で接着できますね。(本音を言えばはめ込み窓にしたいところですが…)
▲ちなみに加工前はこんな状態です。窓の裏の部分だけ1段厚いのがわかると思います。
今回の加工ポイントはここまで。
ところでオユ14のキットって、あとはどんなことが出来るの?
ハイ。前回紹介したように、オユ14に電気暖房を付けたスユ16が作れます。
重油タンク(BONAからメタルパーツが発売されています)を取り付け、TR217台車(GMからは発売されていませんので、他社製品を流用します)を履かせることで再現できます。
部品の調達がナンとかなればという条件付きなのが難点ですが・・・
オユ11はオユ14との違いは台車がTR50である以外は目立って違うところはありません。
むしろGMから発売しているTR50をそのまま付ければオユ11-100番台になるわけですから、逆に言えばこのキットはオユ11だといっても差し支えないのです。
工作はオフの日に進めるようにしていますので、ちょっと牛歩気味になるかもしれませんが、次回もお楽しみに!