毎度ご愛読ありがとうございます、商品企画のKです。
キットNo.308のクモニ13を工作している傍ら、セットになっているクモハ12がちょっと気になりましてね。
▲キットは No.308 です。
実はここに収録されているクモハ12は、40番台のトップナンバー、クモハ12040がプロトタイプなんです。
クモハ12040は福塩線から仙石線に配備された車両で、モハ30の改造車。
キットではこれをプロトタイプにしているため、収録されているパーツは基本的に040番車に準じた意匠になっています。
▲パーツ構成ですが、クモニ13用の前面と側面を除いたものです。
このうち⑤と⑥の前面がクモハ12040のものになります。
▲工作する予定はなかったのですが、ボディの箱組みぐらいはしてみようと思いまして。
こちらはパンタグラフのあるエンド。運転室窓のすぐ下の丸い凸モールドは通風孔なんです。旧型国電の一部ではよく見られた形でした。
▲こちらは増設された運転台付きエンド。テールランプの形状が独特なんです。
▲それぞれの正面。
牽引車としての運用をしていたので、連結器は密着自動連結器(いわゆる密自連)を装備していました。
画像左の妻面にはその証拠に解放テコがモールドされています。国電形では珍しい組み合わせかもしれないですね。
▲横っ面。
30形の改造車である特徴として、ちょうど乗務員扉の下あたりの裾が少し出っ張っているのが挙げられます。
このクモハ12040ですが、福塩線(広島県)から遠く離れた仙台へ転属してきた車両ということになります。
1982年に陸前原ノ町で廃車になりましたが、福塩線当時は青20号で塗装、仙石線転属後はぶどう2号に塗装されていました。
このキットから派生型を作るのは難しいかもしれませんが、上記のカラーバリエーションで作り分けをすることが出来そうです。
え?アタシはもうクモニ13で手一杯なので・・・(´д`)
それでは!