毎度ご愛読ありがとうございます、商品企画のKです。
アタシのコレクションから、ちょっと気になっていたものがありましてね。
そろそろテコ入れしてやろうと思い立ち、せっかくなので記事にしてみよう、と。
▲マニ36のキットをストレートに組んだものです。(ごく一部他社パーツを使用しています)
で、何をするかと言うとシャコタンにするわけですね(゜д゜)ノ
いや、違法改造車を作るんじゃないですよ。(笑)
作業にあたってはそんなに難しいことはしませんが、改造は改造ですのでここで紹介する方法について実践する場合は自己責任でお願いします。
さて、マニ36に限ったことではありませんが、板キットの客車シリーズは発売されてン十年。今となっては現行の他社製品と併結しようとするとどうしても目立ってしまうのが「車高」の違いとなってしまいます。
結構気になさっている方も多いそうですが、そういった場合にはやはり手を加えてでも修正してしまうほうがいいでしょう。今回はアタシの手持ちを例にして実際に加工してみようと思います。
▲まず、ボディの裏側にある床板を受けるためのリブをすべてさらってしまいます。
側面と妻面にありますので、カッターなどで平滑になるように削除します。
次に、そのリブのあった側面よりも1ミリほど高い位置に、2ミリのプラ角棒を4隅に接着します。
長さは適当でもかまいませんが、4箇所とも必ず同じ高さになるように注意してください。
赤丸で囲った位置あたりで十分です。
▲床板にも加工が必要になります。
都合4箇所切削する部分があるのですが、これはボディーにある荷物用扉の出っ張りを逃すための加工です。
現物合わせで位置決めをし、およそ1ミリ程度削り取ります。
部品を接着してしまった後だと作業しづらいと思うので、組み立て前に施工するのが安全です。
え?アタシのは完成してから無理矢理加工してるんです・・・
▲新造したリブは約1日、固着するまで放置しておいたほうがいいと思います。
あんまり焦ってもポロリと取れてしまっては残念ですから・・・
▲先ほどの荷物扉の「逃がし」がコレでわかると思いますが、もともとは加工不要で床板を単にはめ込んでいるだけだったために腰高になっていたんですね。昔の設計と言ってしまえばそれまでですが・・・
▲右の車両はKATOのオハ35、左は加工前のマニ36です。
やっぱり腰が高く感じられますね。
今回の改造例では「床板を1ミリ程度引っ込める」という技法でしたが、車両によってはこの技法が通用しない場合もあります。なので、台車を抑えるピン止めの芯皿を加工するとか、精度を要求する技法もあったりします。
なるべく手軽な方法で成果が出ればいいですよね。そんなわけで参考にしていただければと思います。
■必要だった材料は2ミリプラ角棒、タミヤセメント、だけです。
よく切れるカッター(デザインナイフ推奨)は必須です。
それでは!