・・・何年経っても、愛おしいものです、自分の手で作ったモノは。
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（か）です、どうも。いつもご覧くださりありがとうございます。
約５ケ月かけて作った東急３０００系３両編成。
ストアー横浜店での展示を終え、手元に戻って参りました。
改めて手にとって眺めていると・・・、
完成までの長い道のりが、まるで昨日のように思い出されます。
“顔”を眺めれば、最後のステッカーを貼り終え「完成」した“あの瞬間”が蘇ります。
さて、前回【その３０】でお話しさせていただきましたように、
この東急３０００系、実は３回目の製作だったのです。
最初に組み立てたのが小学６年生、もう３０年近く前のことです。
これが、私にとって初めて手にしたグリーンマックスキットでした。
車体も含めて、塗装は全て筆塗り、それもランナーに付いた状態で塗り、
それを組み立てました。
特に誰に教わったという記憶は無く、独学で完成させたと記憶しています。
屋根や床下機器は塗っていませんね。
真中の車両の床がありませんが、ここには動力ユニットが組み込まれていました。
後に２作目を完成させた折、動力ユニットだけを抜き取って２作目に装着したため、
このような状態となっています。
窓ガラスの塩ビ板も、プラモデル用の接着剤で止めたようで、
今になってポロポロと、ガラスパーツが剥がれてきてしまっています・・・。
そして２作目。
丁度、実車が引退するかしないかの頃に製作したと記憶しており、
最初の作品から７～８年程経っていたと思います。
実車引退の頃でしたから、実車をひたすら追いかけて調べ、
調べた内容を模型に反映したいという情熱だけで作り上げたように覚えています。
スプレーでの吹き付け塗装を覚えただけでなく、
パンタグラフを塗装したり、パステル粉で屋根上や床下をウェザリングしたり、
張り上げ屋根化された更新車に挑戦してみたり、
小型化されたドア窓を持つ、運転室の無い“サハ”を作ったりと、
かなりの意欲作です。
左から初代、２作目、今作品
徐々にではありますが、上手くなってきた様子が自分でも分かります。
初代の拡大。
車体のグリーンが筆塗りなのが見て取れます。・・・ゴツゴツしていますね。
「本物の屋根はグレーだし、塗らなくていいや」
「床下機器も確かグレーだったような（本当は黒色）・・・いいや、塗らなくて」
などと考えながら、当時小学生の自分が懸命に完成させようとした作品。
窓サッシは銀色を筆で差していますが、はみだしまくり・・・。
おまけにドア窓のＨゴムも銀色に（本来は黒色）・・・。
それでも“夢中になって”工作していた様子、感じられますでしょうか？
当時、グリーンマックスから発売されていたパンタグラフはＰＳ１３とＰＳ１６、
それと交差型のＰＳ２２だけだったので、形が一番似ていたＰＳ１６を載せていました。
２作目の拡大。
懸命に追いかけた実車をプトロタイプにし、ひたすら似せようと工作した跡が見られます。
＋「前作よりは上手く作りたい」という情熱が、２作目を完成させる糧となった訳です。
窓サッシの色差しに上達が感じられますね。
ドア窓のＨゴムも、ちゃんと黒色で塗っています。
張り上げ屋根の改造に、努力の跡が滲み出ているのが見えますでしょうか。
ランナーを引き伸ばして作った“ワイパー”もチラッと見えます。
なんだか少し、“生意気”な感じすらします。
パンタグラフには、ＫＡＴＯのＰＳ１６を使っていますが、当時のステータスだったのでしょうか？
そして今作品。
２作目からは・・・、実に２２年程の時間が過ぎたことになります。
２０年前には、あんなに苦労した“張り上げ屋根”部分も、随分、上達したモンです。
床下への塗装の変遷。
“いいや塗らなくて”から“筆塗り”を経て“完全吹き付け塗装”へ。
目立たぬ箇所ですが、手の入れ方がはっきりと分かる部分ですね。
車体表面の様子。
左上が初代ですが・・・やはり筆塗りで仕上げたことが、よ～く分かります。
（それはそれで、趣があるようにも感じられますが・・・）
中央のスプレー塗装を経て、エアブラシでのきめ細やかな塗装（右下）と移り変わってきました。
こうして改めて歴代の作品達を並べてみると・・・、どれも愛おしさは変わらないです。
次は、濃紺と黄色の旧塗装の編成なんかにも、挑戦してみたいですね。
貴方も“作るＮゲージ”、やってみませんか？
作者にしか味わえない、なんとも云えないこの感覚・・・。
是非、体感していただきたいです。
それではこれからも、素敵なホビーライフをお過ごしください。
一緒に“作るＮゲージ”やりましょう！「東急３０００系」 ～ おしまい
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