商品企画のSです。
今回は製品紹介…ではなく、カタログに挿絵にまつわる話をしたいと思います。
先日のブログで出てきましたこの東武30000系。
実はこれ…
今から約14年前…「グリーンマックス総合カタログvolume.14」の撮影用として、私が製作したものでした。
作りが荒いですよね…(苦笑)
当時、私は田端店で勤務しており、店頭カウンター内の狭い製作スペースで限られた時間と資料で製作しました。
その限られた資料…鉄道ファン「1997年2月号」
カラーの見開き。コレを見ながら”それらしく”作り上げました。
解説用に、再び画像登場(笑)
前面は既存の10030系をベースに窓を拡げ、それに合わせて同10030系の前面ガラスを加工。貫通扉は一度くり抜き、キハ110の貫通扉を小加工のうえ嵌め込み。ライトケースは京急1500形を、渡り板は京王5000系からそれぞれ調達。そして、中央の行先表示部はノミで掘り込み。スカートは、東武8000系用をそのまま使用。更にはTNカプラーも取り付け。
また、撮影用にも関わらす、ワイパーは天賞堂のHOゲージ用を、2箇所のみながらも手すりも取り付け。
また…屋根板も加工しています。
製品の屋根板は、クーラーが容易に取り付け可能な様に開口済みになっていますが、クーラー形状が異なるため、不要な穴が露出してしまいます。その穴も、画像のように埋めております。
製作から約11年後の2008年の12月…晴れてグリーンマックスより「東武30000系」が完成品モデルとして発売されました。
屋上の意匠比較。
なお、書くまでも無く、画像上のクーラーは「AU712」を使いましたが、比較すると随分と違いが判ってしまいますよね(苦笑)
たまには、こうして車両ケースの蓋を開けて「そういやぁ~作ったなぁ」なんて思いながら眺めるもの面白いですよね。1両だけでしたが、懐かしい思いをしながら撮影しまいた。
至福のひと時…皆様も以前作った模型を眺めながら晩酌だなんて、なかなか良いのではないでしょうか?
今となっては「待てば出る」…そんな時代。
当たり前のように「どうせ…待てば出る」なんて声もちらほら…。
命を吹き込むかの様に心こめて製作した後に「製品化発表」なんて情報が流れれば、「製品化されたから、お役御免…」とか「廃車だ…」「お蔵入り…」なんて、悲しい声も聞く時もあります。
そんな事を言ったら、作った模型が可哀想ですよね…。
このように、自作した編成と製品との併結運転なんて面白いですよね!
「初心を忘れず…」ではありませんが、そんな思い…お忘れなく。
そんな東武30000系ですが…
何やら大きな動きがありましたね!
何と、 東 上 線 に 転 属 ! !
これは目が放せない東武30000系…今後に要注目ですね!
それでは、また。
追伸
大変遅れ馳せながら…
先日のトークショーのお越し頂きました皆様、
誠にありがとうございました。