毎度ご愛読ありがとうございます、営業企画の加藤です。
▲165回目なので165系の側面でも・・・
時は1987年、国鉄がJRに民営化された年のことでした。(表題とはほぼ関係ありません)
さて、リレーでしたね。
【キットの醍醐味】ということですので、今回は持論でも語ってみますか。
▲毎度おなじみ、工房「猫の額」の様子です。
正直こんな狭いところで何かしら工作を行っているわけですが、まあ出来れば片付いた広い机の上で作業したいところです。
ところで、皆さんは「キット工作」をどう捉えていますか?
今となっては時代遅れの産物?
工作あっての鉄道模型趣味?
苦行?
快感?
思うところはいろいろあるでしょう。
しかし、いつからか模型業界全体的に「完成品を出す」風潮になりました。弊社も次第にそれに従わなくてはならなくなりました。昔からの工作派モデラーは面白くないでしょう。でも、今の時代は少なからずキットが喜ばれなくなったのは事実です。欲しいもののほとんどが完成品で手に入ってしまうので、作ることの酸いも甘いもほとんど必要なくなってしまったのです。
そうは言っても、趣味の捉え方は千差万別。
完成品を手に入れて満足する人もいれば、完成品に手を加えて楽しむ人もいる。
完成品では物足りないからキットを組み立てて楽しむ人もいる。
人とは違う視点で作品を作って楽しむ人もいる。
キットが廃れきっていないのは、まだまだ手を動かそうとする人が少なからずいるからです。
キットって、作ってみた人でなければ味わえないことがたくさんあります。
最初から思い描く最高の作品に仕上げることは不可能でしょう。でも、誰だって最初のうちはそれでいいと思うのです。
別にプロモデラーになろうと思う必要もありません。自分が納得できる作品が組み立てられたら、それで十分。
アタシの作っているキットだって、そんなに褒められるような凄いことをやっているつもりはありません。
まだまだ納得いける傑作に仕上がったことはありませんが、ちょっとずつ新しいことに取り組んだり、経験から学んだ技術や慣れなど、時間をかけて培ったものがあります。それにキットを作ると、必要な情報を得ようとするので勉強になります。
どこでだったか、「キットを作ると頭が良くなる」なんて、大袈裟な見出し(失礼)を目にしたことがありますが、あながち間違った表現ではないと思います。キットが面白いのはそういった勉強の積み重ねで作り上げていくからだと思っています。
アタシは余ったキットのパーツやオマケパーツを見つけてはニヤニヤすることがあります。
あ、これは○○の改造ネタに使える!お、これはアレを作れというお告げか!
なんて思いをめぐらせて楽しんだりします。
ここに写ってるスユニ50(クロスポイント製)も、2両中1両分が余剰になったので、使えるパーツからスユ15を組み立てたりしました。
完成品で出ていない形式なので、キットを改造するほかにありません。
切ったり貼ったり盛ったりするのは、以前ガ○プラを作ってた時代があったのでそんなに苦労しないのでしょうけど・・・鉄道模型の場合ちょっと事情が違っていて、実物があるものを出来るだけ正確に形にする必要があるってことぐらいでしょうか。
キットを作って楽しんでいるのはほかにも理由があります。
コレクションの車両のほとんどは完成品です。
鉄道模型といっても、物欲の限り片っ端から買えるものでもありませんよね。アタシの場合は物欲にリミッターをかけるようにして、ある特定の範囲までをコレクションする!というルールを敷いていました。
「1987年までの国鉄時代の車両で、主たる線区は東日本に限る」としたものでした。※今となっては少しだけルールを破ってますが・・・
そのルールの中で完成品をあらかた手に入れてしまうと、いよいよ頭打ちになってしまったわけです。
そうなったら、あとは完成品化されていないものを改造して作る!という楽しみ方に広げてきたわけです。
キットの醍醐味って、一言で言い表すのは難しいですよ。
でも作ったことがない人は、とりあえず一度挑戦して欲しいのです。
自分の趣味の範囲を広げるための、そして模型の原点に立ち返るためのものです。
なんかまとまりのないつぶやきで終わってしまいましたが、こんなところで。
さてさて、リレーのバトンを珍しく中津サンに振ってみましょうか。
お題は【 インフォ 】で。ちょいとタノミマス♪
デハ!