修理部 名野です。
動力メンテナンス法、第5回目!
前回まではこちら
・第1回 動力台車の安全な外し方
・第2回 車輪のヨゴレチェック
・第3回 台車フレームのチェック
・第4回 各ギア部のチェック
今回は、外した各部品の組み立て方と、注油に関してお伝えします。
バラしてしまったので、当然ながら元に戻さないといけません。
基本は、分解の逆手順で作業します。
動力台車枠に車輪をセットしますが、ゴムタイヤ付き車輪の位置に注意します。
矢印の位置にゴムがくるのが正解。
逆でも走りますが、先頭車が動力でスカート等がない場合、
前面からゴムタイヤが見えてしまいます。
車輪をセットしたら、台車フレームを取り付けますが、
さらにここで、通電性能維持と磨耗抑制に、グリスをつけます。
オススメ品はこちら。
タミヤ製:接点グリス
ラジコン等で一般的なグリスです。
特徴として、このグリス自体が電気を通します。
なので、車輪と台車フレームが接するような集電部分に塗っても問題ありません。
むしろ、通電する部分に使うものなので、車輪周りのグリスアップに最適!
こんな感じにツマヨウジの先を使うと、余計な部分に付けないで済みます。
付けすぎるとショートの原因になりますので注意!
塗ったら取り付けます。
詳細は、分解時を参照してください。(第3回)
次は、二段ギアのてっぺんにグリスを塗ります。
オススメ品は、タミヤの「セラグリスHG」
こちらは、通電しない普通のグリス。白いので区別できます。
塗るのは同じく少量。
塗ったら軽く車輪を回し、全体にグリスが行き渡るようにします。
これで、動力車の集電・走行性能が良くなります。お試しあれ。
今回紹介したグリスは、グリーンマックス・ザ・ストア各店にて販売してます。
一本あれば数年以上持つので、よく走らせる方は常備してみてはいかがでしょう?
(チューブがヨレヨレなのは、長く使ってる証なのです。)
さて、次回はいよいよ、台車を動力本体に戻します。
よくツメを折ってしまう方は必見!