月光型電車の余生

こんにちは秋葉原店です!

今年の3月のダイヤ改正。

北陸地区では多くの鉄路の名優たちが去っていきました。

日本でもここだけとなっていたキハ58、485系特急雷鳥

そして、この電車。

419系電車。

みなさんご存知の通りこの電車もとはと言えば「月光型電車」こと583系電車でした。

新幹線網の整備により職を失い、そして国鉄末期の厳しい財政の中、北陸地区のフリークエンシー整備のために必要とされた、近郊型電車として再スタートを切りました。

先日スタッフ(み)は鬼束ちひろさんの「月光」という曲を聴いていて、ふとこの電車のことが思い出されました。

…って、「月光」という題も「月光型電車」を連想させますね。

「♪how do I live on such a field?」

「♪突風に埋もれる足取り」

「♪私はまだ上手に片付けられずに」

栄光の特急型寝台電車として生まれたにもかかわらず、時代の流れがこの電車に強いた第二の職場はさぞかし不本意で厳しいものがあったでしょう。

「♪不愉快に冷たい壁」

不自然な張り出しや、長い廊下も独特の雰囲気がありましたね。

全検1回分持てばよいと言われたこの電車も気づけば、再スタートを切って27年。583系として過ごした期間よりも419系としての期間の方が長いなんて晩年は言われておりました。

そんな419系の活躍を称え、当店では特別にマイクロエース製419系電車のアソートをご用意しました。

通常製品とは異なり、部品を入れ替えたり一工夫しまして

・旧色の3連(動力付き/動力無し)

・新色の「クハ419(貫通扉埋め込み車)」入り(動力付き)

・新色の「クハ418(先頭車化改造車)」入り(動力無し)

をご用意。

(改造などに便利な1両単品はしばらくお待ちください。)

これからは「あなたの鉄道」でいつまでもその勇姿を残して、たまにはこんな電車もいたなと思い出してやってください。

419系が引退した3月11日は奇しくもあの大地震が起きた日。

北陸の厳しい気候、無理の多かった改造、生まれはどうしても隠し切れなかったその性能、40有余年の歳月による老朽化…どんなに厳しい状況の中でもしっかりと二本のレールを踏みしめ最後まで走りぬいたその姿は、あの大惨事からしっかりと力強く立ち上がらなくてはいけないこれからの日本と日本人が見習うべき姿なのかもしれません。

がんばろう日本!

でもがんばる時には「一息つく」ことも大切。

そんな時は鉄道模型を楽しんで素敵なお時間を。

それでは~。

p.s.419系と共に引退した同僚も今日バラすかもしれませんよ~

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