毎度ご愛読ありがとうございます、商品管理部の加藤デス。
さて今回はアタシのお薦めGM客車キットと、その改造について能書きを…いやいや、たまにはキットの楽しみ方をご提供しようかと思いまして。
▲『荷レ』というとマニ36は欠かせない存在ですよね?製造台数(正確には改造された台数)が300を超える大所帯の荷物車両で、改造種車による形態違いが多岐にわたる実にカオスな形式です。各メーカーから発売している多くは基本的にもっとも量数の多かったグループが目立ちます。そこで!
キットから改造することで形態差を再現してみるのも面白いものです。
※土・日曜・祝日はグリーンマックス本社および修理係は休業いたしております。電話でのお問い合わせには応じられませんのでご了承下さい。
▲並べてみたのはアタシの作例、3形態でござい。
左からマニ36 2245、マニ36 323、マニ36 2137としています。それぞれの特徴を簡潔に説明しますと…
●2245はオハ35形戦後型を種車とした半折妻鋼製屋根車で、屋根と妻面はオハ35戦後型とマニ36のキットをニコイチとして組み立てます。
●323はマニ36の300番台で、スロ60を種車とするキノコ妻車。一見するとマニ37に見えますが、側面の窓配列はマニ36とほぼ同様というもので、ベースキットはマニ36とマニ37を使用。窓の一部は寸法が異なるので改造しています。
●2137はもっともポピュラーな形態で、マニ36もキットそのまま。(いずれの作例も少なからず加工はしていますが)
▲ここで紹介しているのは加工作例でもあるので、どんなところを弄っているかも説明しておきますと、社外パーツを使用したりテールランプをクリアレンズ化したりガレージメーカーの表記類のインレタを貼付しています。なお、エッチングパーツは一切使用していません。使わなくても何とかしちゃうんです、というただのコダワリです。
▲妻面。拙作なのであまり細かいところをツッコまれると痛いのですが、こんな感じに仕上げています。テールランプのレンズはなんだったかのキットのレンズをφ0.9㎜で開口して裏から差し込んでいます。
左の2245はオハ35の半折妻パーツを使うため、テールランプが初めからありません。そのため基部から作る必要があります。作例では1㎜のプラ棒を差し込んで開口させています。(ガレージパーツを使っていないのもコダワリ!)
▲しかもオハ35には貫通扉がないので、マニ36の妻面から移植しています。なんだかんだで大改造ですね…
と、そんなわけで使っているキットはコレ。
▲オハ35戦後型は現在発売中の「No.109 帰省 臨時急行 5両編成セット…¥3,600-」にのみ含まれていますが、いよいよ単品販売も決まりまして、「No.113 オハ35形戦後型(半折妻)2両セット…¥1,800-(税抜価格)」が8月発売予定となっています。
これにマニ36の側板、貫通扉を使えば再現できるってわけです。意外とカンタン!
▲そうそう、マニ36のキットには足りないものがありまして、実は乗降扉にステップがないんです。まあキット自体が古い設計なので、その当時はそこまで考証していなかったんではないかと思いますが、これがあるかないかで表情が変わります。細かい作業ではありますが、t0.3㎜のプラ板を扉の裾部分に現物合わせで切り出して流し込み接着剤で止めます。少なくともこれだけの加工で見栄えはよくなりますので、気になった方はゼヒお試しください。
◆それ以外の情報
カラーレシピですが、ボディはぶどう色2号(これはGM純正でも十分ですね)。下回りとステップはGMのNo.10で。HゴムはGMのNo.14と、ここまでは定番です。屋根の色は?というとこれがまた正解がないのでざっくり説明しますが、No.35のダークグレーにフラットベースを混ぜ、黒を2%程度とレッドブラウンを少量入れて赤みを足します。※ジェイズのスエード調というのはNスケールではちょっと大味になるのであまりお勧めしません。
2245の鋼製屋根はNo.9のねずみ色で大丈夫だと思います。ツヤが気になる場合はフラットベースを添加するといいでしょう。
どうでしょう、参考になりましたでしょうか?
ウチでは作った車両は基本的にガシガシ走らせて楽しんでます。こってり弄って観賞用にするもよし、ライトチューニングで走らせるもよし、煮てよし食べてよし…
最近お家工作が流行っているのか、とにかく車両キットが飛ぶように売れています♪
デハ!