毎度おなじみ秋葉原店の加藤デス。
前回アタシの記事でエコノミーキット『マニ37形』について触れましたが、工作のヒントをもう少し具体的に説明してみましょうか。
▲No.116 マニ36/37形の2両セットキットをどちらもマニ37にする場合の説明と、ディテールアップについてご紹介です。前回でも触れましたが秋葉原店では形式ごとに分けたオリジナルアソート商品もございますので、どっちかでいいよという方に少しでも提供しやすいようにご用意しております。
では早速…
▲マニ37形というのは大別すると2種類の車体形状を有する荷物用車両です。
実際は種車がもっと複数あって、その種車ごとに細かい違いもあるのですが…
この画像では塗装まで終えた状態ですが、ご覧の通りマニ37というのは青15号で塗装されています。
▲こちらは片側デッキ部分の車体断面がキノコ状になっているグループで、本形式の中でも多数派の分類です。ボディはベースキットのストレート工作でOK。
▲床下機器の配列です。基本的にはキットに付属する床下機器パーツを実車資料に倣って配置しています。
※この作例ではKATO製のTR23を付けていますが、普通に作るならGM製のもので十分です。
▲こちらはスハ32、スハフ32形を改造して作られたグループで、丸屋根と折妻形状なのが特徴です。ベースキットはマニ36形で、一部改造が必要になります。
▲改造箇所は窓の配置変更のみです。この画像でお分かりいただければと思いますが、左右で1箇所ずつ(計2箇所)離れていた窓を移設して寄せます。
窓の桟を新造するのですが、使用する部材はt0.3mmのプラ板のみです。少々細かい作業ですがキットにもともと彫刻されている窓桟を参考に、同じ寸法になるように隣に設けるわけです。なかなか言葉で説明するのは難しいですが、手を加えるべきはここだけですので、改造の入門にはちょうどいいネタでもありますね。
あとは移設によって塞ぐことになった窓を同じくt0.3㎜のプラ板で丁寧に嵌めて、つなぎ目をパテなどで消してやればほぼ出来上がりです。
▲こちらは丸屋根折妻型の場合の床下機器の配列です。ごく一部、キットに含まれない機器が搭載されていますが、ジャンクパーツなどで再現できる範囲かと思います。
▲さて、これはどこを指しているかというと・・・
デッキ部分のステップです。
ベースキットのマニ36には乗降ドア下部にステップが再現されていません。これは工作して追加したほうがいいでしょう。そこで使用するのがまたまた登場t0.3㎜のプラ板です。ドア幅と同じ寸法に切り出してドア下の目いっぱいギリギリ底辺に接着します。この画像でわかれば幸いですが…
▲もうひとつのディテールアップポイント、トイレの明り取り窓を再現。
塩ビガラスじゃなくて、プラ板を貼り付けるだけのことです。
使用するのはt0.5㎜のプラ板。0.3では薄すぎるので。
これだけのことですがとてもいいアクセントです。
▲最後に車番や車体表記のインレタ。
ボナファイデよりまさにコレというのが発売中です。タイトルを見ても分かるように、どちらのベースキットにも対応しているので、コレ一つでどちらの型の車両も再現できます。
収録内容は車番のほか所属表記、重量換算表記、荷物表記、エンド表記など全部入りデス!
さて、客車キットもいろいろありますが、最近では他社より完成モデルが続々リリースされておりますが、まだまだ工作派も多数いらっしゃるようですので、ちょっとやってみようかなと思っている方、ぜひトライしてみてください。
デハ!