修理部 名野です。
みなさんの鉄道模型の楽しみ方は様々かと思います。
その中には、加工をしてリアルに仕上げたいと考える方もいるのではないでしょうか。
また、ステッカーなどの保護のためにクリアーを吹く方もいるはずです。
そんなとき、障害になるのは製品の分解方法。
製品によっては分解にコツが要るものもあります。
そんな車両製品の分解方法、お伝えします。
第一弾(?)はこちら。
先日発売したばかりの、近鉄8600系前期形。
新規金型製品の為、今までと少し性格が違う部分があります。
順番に説明していきましょう。
床板の取り外しは従来どおり。
ライトユニットは後ろにずらし
そのまま引き上げれば外れます。
ヤネは、車端部の○穴を爪楊枝などの尻で押し出すと外しやすいです。
こんな風に片側が外れれば、あとは周囲にキズをつけないように取り外すだけ。
そして、ここから先が本番。
ガラスの取り外しに少しコツがいります。
まず取り外すのはココ。
妻面ガラス。
写真だとわかりにくいかもしれませんが、側面ガラスと妻面ガラスで
ぴったりはまっていて、簡単に外れないようになっています。
まずは、このように妻面下部を少し膨らませて、ガラスを下に引っ張ります。
貫通扉部のガラスを表から押して、上から細い棒で押すのも良いです。
その場合は、ガラスにキズをつけないように注意!
妻面ガラスが外れれば、あとは側面ガラスを外すだけ。
側面は、方向幕部分の窓を最初に外すと取り出しやすいです。
前面ガラスは、側面まで外れれば自然と外れます。
大体バラバラになりました。
床板や屋根上は、従来どおりの構造なので、今回は省略します。
組立は、分解と逆順にはめていけばOK。
妻面ガラスは側面ガラスとボディに挟み、下からスライドすれば「パチン」とはまります。
ライトユニットは取り付け時、テールライト部が固めなので、破損に注意してください。
次回は、同製品のライトユニットの構造をみてみましょう。
<4531>近鉄8600系 前期形 基本4両編成セット(動力付き) ¥18,000-(本体価格)
<4532>近鉄8600系 前期形 増結4両編成セット(動力無し) ¥15,000-(本体価格)
好評発売中です。
※分解作業される際は部品の破損にくれぐれもご注意ください。
また、分解等の作業はお客様ご自身の判断、責任で行っていただくものとし、
作業時の破損、不具合に関しては有償修理となります。あらかじめご了承ください。