こんな古いものも。

修理部 名野です。

修理係が設定されて早1年。

たま~にこんな修理が来たりすることがあります。

今は製造されていない、むかーしむかしの動力ユニット。

ずっしり重いウェイト兼集電板の役割を持つ、本体ダイキャストが特徴です。

旧エンドウ動力とも呼ばれていたりします。

↓続きはコチラ↓

30年以上前の動力で、これが未だ現役で動いているのに驚きですが、

実はシンプルな構造をしているので、しっかりメンテナンスをしていれば

かなり頑丈な動力だったりします。

17m、18、20mの3種類あり、細かいマイナーチェンジを繰り返していました。

実は、動力台車の構造が今出ているものと同じだったりします。

部品も、共通で使えるものが何点かあります。

そんな旧エンドウ動力、動力台車の取り外しに少しコツがあります。

今は動力ユニットから台車を引き出すような形で取り外しをしますが、

この動力は、最初に本体ダイキャストを止めるネジを緩めることから始めます。

ネジを緩めず台車を外すと・・・

・・・こうなります。

金属のツメなので、一度こうなると今の製品以上に修復困難です。

かく言う私も、初めて分解したときにやらかしました。

ここが折れるとダイキャスト本体の交換が必要です。

さらに分解してみましょう。

床板を外し、ダイキャストを分割するとこんな中身。

さらにバラバラに。

モーター自体は現行品と変わりありません。

モーターが直接通電するダイキャスト本体に触れているので、

その絶縁を紙でしているのが「当時の製品」らしい構造ですね。

そしてこのダイキャスト部分、古くなると表面に酸化皮膜がつき通電しなくなります。
(酸化皮膜:いわゆる、「サビ」です。)

写真のように白く濁っている場合は、磨き上げるだけで直ることもしばしば。

せっかくなので、次回はこの古い動力のメンテナンスをして復活させてみましょう。

※今回ご紹介の動力ユニットは、現在製造されておりません。
また、ダイキャストパーツの予備がごくわずかになっています。
修理に出される際は、必ず事前の在庫確認をお願いいたします。
場合によっては修理不能になる可能性もありますので、予めご了承ください。

Comments are closed.