修理部 名野です。
ちまちま進めてる103系D01編成。
前回まででボディの大きな加工がほぼ完了しました。
今回は窓周りとクーラー取り付け部分の加工です。
窓は、延命N40工事が施工されている車なので、
窓サッシが黒色のタイプになっています。
D-01編成は、初期車に施工された珍しいケースです。
これを実車同様初期車から加工すると、窓全てを移植する、
なんてことになりかねないので、
形状の似てる通常ユニットサッシ車が適しているわけです。
ただこのままだと、実物の上段:下降、下段:固定の形状ではなく、
上段サッシのスライドレールがモールドされたままなので、全て削りとります。
両脇も一旦全部削り、薄め(0.3mm以下)のプラ板を接着。
使用したのは、厚み0.25mm × 幅1.0mmの帯材。
窓幅に切り出し、元のレールと同じ位置に接着。
裏側は、平らになるように余分な箇所を削ります。
また、接着したそのままではガラスが入らないので、はまる様に調整します。
0.2mmくらいの厚みがちょうど良いようです。
真ん中のピラーは凸モールドを削り、修正。
実車を見ると、割とフラットな感じですね。
後でプラ板貼って調整してみましょう。
あとは、最後にガラスをはめる際上下逆にすれば完成。
数が多いですが、3両分なので幾分か気分が楽(?)です・・・
続いて屋根。
ここに分散クーラー「WAU102」を付けます。
このクーラーはキセの形状が三菱製と東芝製の2種類あるのは有名な話です。
パーツとして出ている製品も、両方入ってますが取り付け足がないタイプです。
屋根に直接接着でもいいのですが、実車を調べると
検査時期で2種の搭載位置が変わっています。
せっかくなので、入れ替えできるように取り付け足をつけてみます。
取り付け穴は、元のベンチレーター用を利用します。
手元に3mm丸棒があったので、これをクーラーの適当な位置に接着。
割と端よりです。
強度を持たせるために、一旦穴を開けて貫通させています。
突き出た部分は、接着剤が固まった後に整形します。
ベンチレーター穴も3mmに拡大。
一気に3mmで開けると、穴が歪むので、1mm→2mm→3mmの順に拡大。
これで入れ替え可能になります。
穴が大きすぎると、緩くなるので注意します。
因みに、調べてみると2011年ころまでは、クハのみ三菱製。
2012年以降は、両先頭車の真ん中が三菱製で、あとは東芝製。
黄色くなった現在は、クハの連結面よりとクモハが三菱、あとは東芝製のようです。
この写真は、2012年の10月末ころのクモハ103-48。
今回は2011年ころまでの姿にしてみます。
少しずつ進めていますが、
次回は気分を変えて、床下に手を加えてみましょう。