修理部名野です。
動力メンテナンス法 第6回。
今回は、皆さんお待ちかね(?)
台車を動力ユニットに取り付ける際の注意点をお伝えします。
それまでのおさらいはこちら↓
・第1回 動力台車の安全な外し方
・第2回 車輪のヨゴレチェック
・第3回 台車フレームのチェック
・第4回 各ギア部のチェック
・第5回 台車の組立とグリスアップ
動力台車は、金属のフレームをプラのツメで抱えるようにしている構造なので、
力のかけ方を間違えると、ツメがつぶれたり、欠けたりします。
このように、垂直に押し込むのは良くない例。
高確率で、プラのツメが破損します。
こんな風に、つぶれたり
折れてなくなると、もう台車が固定できません。
グレーの動力カバーパーツ(DD-○○○の表記がある部品)を交換する必要があります。
カバーパーツ自体も、接着剤が効きにくい材質なので、瞬間接着剤等で修復!
というわけにもいかないんですね。
さて、壊れないつけ方については、各完成品の取り扱い説明書にもありますが、
わかりやすいように実物を使ってみましょう。
※作業は、慎重かつ丁寧に行ってください。雑に扱ってしまうと破損等の原因になりますのでご注意ください。
まずは、片側のフレームを、ツメに引っ掛けます。
引っ掛けた側のツメを軽く押し込みます。(写真場合だと奥側へ、あまり力をかけずに)
そうしたら、押しながら反対側のツメに滑り込ませるようにはめ込みます。
「パチン」と音がすれば成功。
押し込むときも力任せではなく、様子をみながら丁寧に作業します。
無理に力をかけると、ツメが破損するので注意しましょう。
片側も同様にはめれば完了。
台車が付いたら、問題なく走るか試験します。
問題なければ、メンテナンス完了です。
ここまでを定期的に行っていれば、長持ちします。
大抵は、走行させたあとに車輪のヨゴレをチェック、落としておけば問題ナシ。
それでも良くならない場合は、各部をチェックしていきましょう。
台車の取り外しも、慣れれば失敗しなくなりますので、参考にしてみてください。
もし失敗してしまっても、グリーンマックス・ザ・ストアにて部品の販売をしています。
ご自身で補修される場合は、お問い合わせください。
次回は、万が一ツメが折れてしまった場合の方法です。