営業・出荷担当の関根です
烏口(からすぐち)という道具の解説を29年前のGMカタログ1983年版より抜粋しました。
小さい写真で読みづらく申し訳ございません。同じく抜粋した文章
独特の言い回しで解説されていました。
こんな形の道具です。
名前の由来は鳥のくちばしに似ているからだそうです。
このくちばし部分に塗料を入れて細い線の塗装ができます。
ネジが付いており、ここを回して線の太さを調節します。
塗料の濃度は濃いほうが使いやすいです。ドロリに近いトロトロのイメージ
今回GMカラーの銀色を使っています。
銀色は新品状態はさらさら濃度なので、
一晩ビンを開けっ放しにしてシンナーを飛ばし
濃くしたものを烏口作業専用で準備しています。
使用したい塗料がさらさらで流れやすい場合は塗料皿に移してシンナーを飛ばしてみてください。
欠点として、しばらくすると烏口の中で乾いてしまい塗料が落ちてこなくなります。
そんなときは
クレオス製 リターダーを極少量添加します。
モールドが凸部を塗る場合にたいへん有効な道具です。
くちばしでくわえ、一定速度で凸部から脱線しないように慎重に引きます。
くちばしの開き具合を決めるには、
塗料を入れる前に凸モールドにあわせて
そのモールドより ほんの少しだけ狭く調整します。
何度か試した後、本番塗りします。
色を変えて雨どいにも。
写真の東武8000系キットの屋根は上部を烏口で塗った後、
側面を筆塗りしました。
他にHゴム、アルミサッシ、屋根上配管などにも使えます。
駐車場の白線を描きました。
平らな所は定規を当てて引きます。
使い方にコツがあり、敷居の高い工具というイメージがありますが
そんなことはありません。
まだ使ったことのない方はぜひお試し下さい。
本来製図用品です。パソコン普及が理由だと思いますが
取扱い店、種類とも減ってしまったようです。
大きめの画材店を探してみてください。
GMストアー 秋葉原店、名古屋大須店、大坂日本橋店にて
取扱いがあります。
カラス口 1260円で発売中です。