毎度ご愛読ありがとうございます、商品企画のKです。
今回は珍車「クモヤ92」の紹介です。
…と言ってもクモヤ92としての製品はありませんので、これは改造例となります。
▲よ~くできてますが、これは力作です。
もともとのキットから切った貼った盛ったで、パーツも「ニコイチ」ですからね。
▲さて、どういう部品構成かというと、
サハ78のボディをベースにクモハ73の前面+屋根を取り付けているようです。
プレスドアがGMキットのサハ78である証拠です。
▲側面を見てみましょう。
サハ78は4つ扉ですが、中央寄りの2箇所をしっかり塞いで、なおかつ3段窓をそこに増設しているのですが、外見上そんな加工を施しているように見えないほど丁寧に作りこまれていました。ボディの裏から見ると切り継ぎ跡がちょっと見えましたが、まったくわかりません。
▲配管に色さしがされています。こんな細いところもしっかり塗り分けが行き届いているのは感心します。クモハ73の屋根をそのまま無加工で乗せているようですが、このディテールはホント良くできてます。
▲そうそう前面のヘッドライトですが、元のクモハ73の前面では屋根上に後付されているタイプなので、実車どおり額に埋め込む加工を施しています。
実車ですが、今は無き中央鉄道学園(東京・西国分寺)に常駐していた教習車で、前面の右上に(教)のマーク、側面の真ん中あたりの窓上には「日本国有鉄道 中央鉄道学園」という文字が入っていました。改造種車はモハ73だったようです。
中央鉄道学園は中央線の国分寺から東京競馬場前を結んでいた「下河原線」から引込み線でつながっていました。もっとも国鉄時代の話ですが…
※下河原線(廃線)の線路は少し前まで国分寺⇔西国分寺間の南側にひっそりと残っていましたが、鉄道学園跡地の整備に伴って撤去されてしまいました。昔はとても気になる線路だったんですが、素性を知ったときにはもう学園もありませんでした。
製品は以下のものを使用しています。
No.201 ゲタ電73系(原型・全金混結) ¥3,675
旧型国電系列はキットの改造で様々な形式を再現できます。
それでは!